07/27
【ハンガリーGP・土曜】小林可夢偉「マルシアとは妥当なタイム差。Q2に行けるとは思ってない」
ハンガリーGP予選はQ1で2台がノータイムのままストップするなど、ケータハムにとってはQ2進出のチャンスかと思われたが、小林可夢偉は17位でQ1敗退。できる限りのアタックはできたというが、マルシアのジュール・ビアンキに及ばないことは最初から分かっていたと可夢偉は語った。
ーータイムアタック自体は満足いくものだった?
「ミスもなかったし、実際のところあれ以上の走りをっていうのはキツかったと思います。(2台潰れても)Q2に行くのは無理ですよ」
ーー昨日話していたグリップの低さは、予選のソフトタイヤではなんとかなった?
「なんとかなるんですけど、それでもまだグリップレベルが低いっちゃあ低いですね。マシンバランスだけの問題じゃなくて、タイムを稼ぐべきトラクションとかそういうところを改善しないと、どうしようもないですよね。いくらマシンバランスを良くしても、同じボウルの中にいるだけで、タイムは良くならないですからね」
ーーセッティングは昨日から変えた?
「若干いじっただけですね」
ーーミディアムが使えないのは変わらない?
「昨日よりはマシですけどね。路面が良くなったのもあるんでしょうね。でも3秒の差が2秒になっただけですからね。相変わらず(決勝の)戦略をどうこう言えるレベルじゃないでしょ!?(苦笑)」
ーー最初にミディアムでスタートして、セーフティカーがスタート直後に入ってさっさと捨てるというのを期待するとか?
「僕も一番最初にそれを思ったんですけど、チームはまぁ、ああでもないこうでもないっていう世界ですからね……。失うものは何もないはずやのに、いざ走り出すと中途半端に迷い出すからね、このチームは。やっぱり思ったのはね、昔のF1って少人数でやってて指揮する人が『これ!』って言ったらそれしかない、みたいな感じでやってたと思うんですよ。でも今っていろんなデータがあってそれを見過ぎるし、失敗したときの責任とかも考えるから、こうじゃない、こうじゃない、こうじゃない、でどうするの?みたいなね。企業でもそうでしょ? 組織が大きくなると、自分で責任を取りたくないから無難なところに行こうとするでしょ? 今はそういうドーン!と指示を出す人がいないんですよね」
ーーケータハムにはそれがいない?
「クリスチャン(・アルバース)が来たから、彼がそういう役割になっていくんでしょうね。まだ1レースしかしてないから、レース中にどういうことをやってるのかは分からないけど」
ーー金土日のミーティングではどんなことを言ってる?
「運転のことを言うてますね。『GPSデータを見たらあそこが遅いから、そこをドライバーがもっと速く走れば良いんだ!』とかね。それを言い出したら、速いクルマ作らんでもええやろ?って思うけどね(笑)。それも高速コーナーに限ってそんなこと言うから、『いやいや、それはダウンフォース次第でしょ!』みたいなね。ホッケンハイムでも『DTMではこのラインが良かった』って言われて、それを毎セッション言われ続けて大変でしたよ(苦笑)」
ーーじゃあ、マルシアとのタイム差もドライバーの差だとか思ってるのかな?
「可能性がなくもないですね(苦笑)。でも、もしそう言われたら僕は喜んで他のドライバーにこのシートを譲りますよ。そんなん、思い残すこともないですよ」
ーー今日のジュール・ビアンキとのタイム差は?
「まぁ、予想通りですね。昨日アイツはアタック(でタイムを出)してないけど、(途中までのタイムを見れば)セクター1、セクター2でコンマ2秒くらいずつ速かったから、それを見ればまぁ分かってましたよ」
ーー純粋なパフォーマンスではここでは勝てない?
「まぁ、まだ勝てないですね。ロングランではちょっとマシかもしれないけど、そんなに大きくは変わらないでしょうね」
(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)
Comment
- トラックバックは利用できません。
- コメント (2)
なんかこのチームザウバーと似てないですか?
まぁ、F1といえどもみんなそれぞれ色々あるということですね。たぶん、レッドブルやメルセデスAMGだって、内部の人たちにはいろいろ不満もあるでしょうしね。