06/07
【カナダGP・金曜】小林可夢偉「この路温じゃタイヤは一生温まらない」
カナダGP初日のフリー走行では、どのチームもタイヤの使いこなしに苦労していた中で、ケータハムは圧倒的にライバルたちに後れを取った。しかしFP-2のみ走行した小林可夢偉はパーツ破損やアタックラップでのギアボックストラブルなど、本来の速さを発揮できたわけではなかった。
また、一連の芸能記事の報道に対して反論をしたことについて、改めて率直な気持ちを語ってもらった。
ーーFP-1は走らず、FP-2では走り始めたところでいきなりヒヤッとするような場面でした。
「そうそう、ダウンシフトした瞬間にタイヤがロックしてスピン状態になって」
ーーその後もずっとブレーキングに苦しんでるように見えたけど?
「全然ダメですね、グリップしないですね。全体的にグリップがないんですけど、特に前がロックしまくるような状態で」
ーー何かパーツが飛んでいたのは?
「リアのウイングレットが飛んだんです。あとバージボードも取れたみたいで。そっちは飛び出したときに壊れたみたいですけど、ウイングレットの方は勝手に飛んでいったいみたいで。最初は知らなくて、その後ずっとそのままで走ってたんですけど(苦笑)」
ーー途中でスタッフがガレージ内でリアを覗き込んでいたのはそれだったんだ?
「そうそう」
ーーグリップがないのは、やはりタイヤが温まらないせい?
「タイヤが温まらないですね。スーパーソフトでも全然温まらない。実はミディアムかハードのロゴを赤くしただけなんじゃないかと僕は予測してるんですけどね(笑)。(走行後にも)スーパーソフトであんなツルッツルなタイヤなんか見たことないですよ」
ーー全然溶けた跡がないもんね。
「そう(笑)。他のチームもないでしょ? 『君のクルマはダウンフォースがないからだ』とか(ピレリのエンジニアに)言われたけど、みんなあれだけグルグル走ってもいつまでもタイム出てないですからね。いつまで経っても“来ない”ことが分かりましたよ。明日以降にどれだけ路面温度が上がるかっていうところに望みをかけるだけで、このコンディションやったら一生温まらないですよ、これ」
ーーやっぱり“石”?
「石でしょ、これは(笑)」
ーーにしても、今日のタイムはマルシア(マックス・チルトン)との差が1.6秒っていうのは大きくない?
「いや、あれはアタックラップでタイムを出せてないんです。奥のヘアピンでシフトダウンした時にいきなりニュートラルに入って止まりきれずにコースオフしてアタックを諦めたから、コンマ7くらい損してるんですよ。タイヤにゴミを拾ったんで、次の周にプッシュしたんですけど、ゴミが付いてるから全然あかんし」
ーーそれはギアボックスのトラブル?
「ギアボックスのトラブルですね。そのあとのロングランでは出てないですけどね」
ーーフロントのフラップは一応ニューパーツといって良い?
「いや、新しくはないです。ミディアムダウンフォースに合わせて削って、フロントのダウンフォースを減らしてリアとバランスを取っただけのヤツですね。後ろが減ってるのにフロントがそのままやったらどオーバーになるからね」
ーー例の件を蒸し返すけど、Twitterで反論したというのは今までに無かったことだよね?
「そろそろええ加減にしろよっていうことですよね(苦笑)。今までずっと黙り続けてたけど、完全に(事実無根の)話が出来上がっちゃってるじゃないですか?」
ーー(報道された相手と)手なんかつないでねぇよ、って?(苦笑)
「手ぇもクソも、何なんその話?っていうね。そもそも、ホンマに“知人”が話してるんやったらもうちょっとちゃんとしたこと知ってるでしょ!?っていう。友達がその記事を見て心配して『訴えた方が良いんじゃない?』っていうくらい、おかしな話が出来上がってるんですよ。くだらなすぎるし、何も知らんところで勝手にわけのわからんニュースになるのも困るし(苦笑)。僕は何もしてないのに、何も言わへんかったらそれが事実みたいになっちゃうじゃないですか。俺は何回浮気してんねや?みたいなね(苦笑)。本命がおらんのに浮気ってないでしょ?(笑) 本命がいないどころか、めっちゃ静かにしてますよ。じゃないと一人でオーロラ見に行かないでしょ?(笑)」
ーー別れた相手にああいうことを言われるとちょっと寂しいよね。
「言った相手にも怒ってるし、寂しいっていうか、さすがに1年経ってるからちょっとオカシイやろ!? みたいなね。なにをわけのわからんこと言うてるんや?って思って。朝起きたらいろんな問い合わせが来てるしね。もう、ホンマ何なんですかね?(苦笑)」
(text and photo by 米家 峰起)
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