06/10
【カナダGP・日曜】F・アロンソ「空力のパフォーマンス向上は確認できている」
ーーレース中盤までは前に何台も繋がる展開でしたが、表彰台も見えていた?
「表彰台も可能だと思っていたよ。終盤に僕らはフェリペと同じくらい新しいタイヤを履いていたからね。去年まではKERSがあったからそれを使うことでオーバーテイクも可能だったけど、今年はみんなが同じように加速していく。最高速が速いフェリペでさえ追い抜きに苦労したんだから、それは明らかだ。複数台が繋がっているとみんながDRSを使えるからDRSのアドバンテージもないし、そういう意味ではここが最終的なポジションだったのかもしれないけどね」
ーーレース週末の前には打倒レッドブルが目標だと話していましたが?
「僕はいつも野心的な目標を掲げているんだ。でもレッドブルから14秒差でフィニッシュしたんだから、彼らとの差がそれほど大きいとは思っていないよ。挽回できない差ではない。
今の僕らの目標はコンストラクターズチャンピオンシップで2位を獲得することであり、そのためにドライバーとしてできる限りチームを支援していきたいと思っている。それが現実的な目標だと言わざるを得ないだろう。今日はランキング2位を争うライバルに対して多くのポイントを失ってしまったから、次はそのポイントを挽回しなければならないね」
ーーマシンパフォーマンスの進歩は?
「データ上は空力のパフォーマンスが向上していることは確認できている。温度のせいで新パーツが使えなかったのも事実だし、パワーユニット側の進歩がほとんどなくてストレートが弱点であることも事実だ。今日はバッテリーとERSに少しトラブルが出ていて、数周の間使えない時があった。きちんと機能しているときは問題ないんだけど、時々パワーが落ちている時間があったんだ」
ーーレッドブルが今季初優勝を挙げましたが、フェラーリが今シーズン中に勝つというのは現実的に考えて可能でしょうか?
「今日見たように、F1では何が起きるか分からないし、何が起きてもおかしくないんだ。開幕前の時点で『7戦目にレッドブルが勝つ』と言っても信じる人なんていなかったはずだ。これだけメルセデスAMGが独走していても、彼らがトラブルを抱えればこういう展開になる。その時にレッドブルがチャンスを掴み取る場所にいたということだ。要因になるのは天気かもしれないし、セーフティカーかもしれないけど、その事実が僕らにとってもモチベーションになるんだ」
(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)
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