【特別インタビュー】ホンダ新井康久①「通用したものとしなかったものがあった前半戦」
ホンダの新井康久F1総責任者は、苦悩を続けている。開幕前からトラブルが頻発し、「上位争いをする」という目標にはほど遠い無様な戦いぶりしか見せられていない。世間ではマクラーレン・ホンダの不振は全てホンダのパワーユニットのせいであるといったイメージが蔓延している。
しかし、開幕から9戦を経る中でホンダのパワーユニットRA615Hが進化してきたこともまた事実だ。不振の原因は車体側の熟成不足にもあるにも関わらず、マクラーレン側によって意図的に歪曲されたイメージが流布されていることも事実だ。
そんな中で改めて今、新井総責任者に前半戦の自分たちの戦いを率直に振り返ってもらった。
開幕前の目標を「今思えば夢のようなことを語っていた」と素直に認めながらも、“実戦テスト”のような9戦で学んだことを元に進められている開発が7トークンを使用して後半戦ベルギーGPには投入され、フェラーリを上回るほどの大きな進歩を果たす見込みだという。
約1万字に及ぶ新井総責任者の言葉から、ホンダの“今”を知ってもらいたい。
ーーシーズン前半戦がほぼ終わったわけですが、ここまでを振り返ると?
「2013年5月からずっと準備をしてきて、あっという間に2年が経ってしまったなというのが正直なところです。準備段階でいろいろ考えていたことの中で出来たことと出来なかったことが大きく分かれている部分がありますし、自分たちの経験値を元にやってきたことの中でも通用したものと通用しなかったものがありました。実際に結果に繋がっていないわけですし、そういう意味ではなかなか厳しいスタートだなと思っています」
ーー9戦を戦ってくる中で少しずつ前進してきたとは思いますが、当初想定していた目標地点までは平坦な道ではなかった?
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