REPORT【報道】

20141210-10

 

 レースエンジニアとして小林可夢偉とコンビを組んでテストを進めたチーム・ルマンの山田健二技術部長に、1日の作業を終えて感じた印象を聞いた。

 

ーー小林可夢偉と組んでテストを進められたわけですが、印象はいかがでしたか?

「やっぱりプロフェッショナルなドライバーなんで、何も心配せずに通常通りのテストメニューをやってもらいました。このマシンに乗るのは初めてなのでインストレーションチェックの後は最初に10周ほどマシンの習熟走行をしてもらいましたけど、その後はもうレギュラードライバーと同じ普通のメニューをこなしてもらいましたね。ルーキーテストっていうと失礼ですよね(笑)」

 

ーーどのようなテストプログラムでしたか?

「午前中は空力のデータ収集をやりましたが、クルマはロイック・デュバル用のセットアップになっていたので、可夢偉選手向きに少し変えながら探っていきましたね。午後はメカニカルのテストです。いつも僕らがやっているテスト、エアロバランスを変えたりメカニカルバランスを変えたり車高を変えたりといったメニューで、本当に何の違和感もなくやれました。今年一緒に戦ってきたドライバーみたいな感じでしたね(笑)」

 

ーー可夢偉選手からのフィードバックはいかがでしたか?

「コメントも非常に正確で的確でした。『こういうクルマの方が良い』としっかりしたコメントで引っ張ってくれましたし、こちらは助かりましたね。このクルマはセットアップの変更がすごくしっかりとリアクションが出るクルマなんですけど、それについてもしっかりとコメントしてくれましたし。さすがF1ドライバーだなと感じました。僕はTDPの頃から彼のことも知っていて才能に長けたドライバーだと思っていたので、みんなの期待通りの働きをしてくれましたね。平日なのに彼を見るためにお客さんもたくさんいらっしゃっていたし、いろんな意味でスゴいなという証明をしてくれたんじゃないかなと思います」

 

20141210-11

 

ーー最後のアタックでも最初の一発でまとめきれなかったように、可夢偉選手自身はタイヤの扱いに少し苦労したようですね。

「このブリヂストンの新品タイヤのパフォーマンスを引き出すのは難しいので、彼も勉強しながらの走行だったと思います。新品を入れてアタックに入った時に最後にバランス変化がこうなる可能性があるよ、と言うことはこちらからも伝えて、新品タイヤ用にはこういうセットアップ変更をやっておこうかという材料作りをしていって、最後に予選シミュレーション的な感じでやったんですけどね。僕らもここのサーキットが初めてなのでタイヤの温め方が難しい面もありましたしね。

 路面コンディションは途中でサチって(頭打ちになって)いたと思います。太陽が陰って路面温度が下がってからはタイムが出づらくなっていたと思いますし、もう少し早めに太陽が出ている間にアタックをやった方が良かったかなという気もしないでもないですね」

 

ーーレギュラードライバーと比べて何か特別だと感じたところはありましたか?

「我々もこのクルマでこのサーキットを走ったことがないのでデータもありませんし比較ができないんですけど、まぁこの結果が全てを物語っているんじゃないでしょうか? (空タンクのアタックランのような)特別なことをせずにあれだけ速く走れたわけですからね。まぁ、速くて当然というところなんでしょうけどね」

 

20141210-12

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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