REPORT【報道】

20140808-01

 

 開催の可否が疑問視されていたロシアGPだが、どうやら開催されることでほぼ確定したようだ。

 

 ロシア自体のウクライナ内戦への関与や、ヨーロッパからソチへ向かうロジスティクス上の安全問題から、かねてからロシアGPは今年の開催ができるのかどうか疑問視されていた。そのもうひとつの理由になっていたのが、ビザの問題だ。

 

 ロシアは観光目的の入国ですら繁雑なビザ取得手続きが必要で、常に飛び回っているF1関係者にとってはビザ取得の時間的問題があった。夏休みが終わってシーズンが再開されれば、ドライバーも関係者もビザ取得のためにパスポートを大使館に長く預けておく余裕はなくなってしまうからだ。

 

 にもかかわらず、F1チーム関係者にもメディア関係者にも主催者側からあってしかるべきビザ申請に関する案内がない状態が続いていた。ロシアの商用ビザ取得には招致側からのレターの原本が必要であるにもかかわらずだ。サポートレースとして行なわれるGP2関係者に対しても同様の状態だった。2月の冬季オリンピック開催時には選手や取材者たちはIOCから発行されたオリンピックのパスをビザ代わりとするという超特別措置が執られたが、裏を返せばそのくらいでなければこれだけ大勢の関係者がロシアに入国するためのビザを取得することが困難だということだ。

 

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 しかし7月末のホッケンハイムで行なわれたドイツGPにはソチの関係者が視察に訪れており、そして8月7日にはビザ取得に関する案内が一斉に送信されてきた。

 

 これによれば、F1関係者は簡単な情報を記入した書類をロシアGP主催者に送付するだけで容易にビザ申請が可能になるようだ。各居住地においてロシア領事館へ何度も足を運んで膨大な書類を提出する申請手続きを取る必要もない。つまりはバーレーンなどと同じようにF1専用の簡易ビザを発行する特別措置だ。

 

 プーチン大統領の肝煎りで開催に向けて動いてきたロシアGPだが、今回のビザ申請案内を見ればロシア本国内で外務省や税関との連携が進んでいることも分かる。関係者の多くは「できれば行きたくないよね……」と話していたが、ここまで来ればロシアGPの開催は間違いないだろう。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Wri2)

 

 

 

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