【アプレゲールですいません。】ニュース目白押し
今日はジェンソン・バトンの残留決定や、メルセデスAMGのマノーへのパワーユニット供給、2016年の暫定カレンダー発表など、ニュースが目白押しでした。個人的にはハイメ・アルグエルスアリの引退表明というのもちょっと衝撃でしたが。
シンガポールGPあたりからジェンソンの去就を巡る話題が多数流れましたが、やはり9月末の契約更新オプション行使期限を前に行なわれた駆け引きでしたね。ジェンソン自身は以前から「ホンダとのプロジェクトがあるのに、それ以外の可能性を考慮する必要なんてない」と話していましたし、マクラーレン残留以外にあるとすればF1を引退してポルシェからWEC参戦といった可能性くらいでしょうが、彼の中ではF1に未練があるのは見え見えでしたからね。マクラーレン側も基本的にはジェンソンに残留してもらいたい意向が見え見えだったし。
シンガポールGPの後にイギリスメディアが騒ぎすぎたというのが実際のところだったのではないでしょうか。ちょっとした駆け引きのつもりだったのに、鈴鹿の木曜会見ではみんなが「引退発表!? 引退発表!?」って期待の目で見るし、初めてFIA会見の司会をやったジェニーちゃん(F1公式アプリでも放送されているBBCラジオでお馴染みのジェニー・ガウ)まで「じゃあ、聞かせてくれますか!?」なんて張り切って聞いちゃうし(苦笑)。「なんのこと?」ととぼけるジェンソンに「いや、将来のこととか」って畳みかけちゃうし。事前に打合せしとけばいいのに(笑)。
というわけで、ジェンソンとマクラーレンの駆け引きがオプション期限ギリギリまで繰り広げられ、ルノー加入なんていうトンデモ話まで出て(笑)、無事に合意にいたって10月1日に発表と。
個人的には、ストフェル(・バンドールン)はどうなっちゃうのかな? 彼の行き先によっては2年先のノブ(松下信治)の行き先にも影響するしな……という気持ちもありますが、マクラーレン・ホンダというチームのためには開発能力や精神力という点でジェンソンが残ってくれたことは大きいと思います。
ルノーのロータス買収が正式決定したことで、自動的にマノーのパワーユニットも決定。これでパワーユニットだけで2秒は速くなるでしょうし、いよいよ新車も出来てくるでしょうし、来季のマノーは中団争いとまでは行かなくても他チームから大きく離されたところで走るようなことはなくなるでしょう。新規参戦のハースはほぼフェラーリだから参戦初年度からいきなり中団で走ってしまうだろうし、来年のF1はさらにクオリティが上がって面白くなりそうですね。
気になるのはルノーの残る1席。マルドナド師匠の財力があるんだからもう1人は開発能力と経験で選んで欲しいなぁと思うし、ルノー経験者ってこといえば打って付けの日本人ドライバーがいるじゃないですか!と思うけど、ここまでの流れを見てるとルノーはかなりケチだから、やっぱり資金持ち込みドライバーかなぁ。今シーズンの残りも含めて復帰初年度は実験的なシーズンにしちゃいそうだし、乗っても犠牲にされちゃうかも。え、今季のどっかのチームみたいだって? いや、僕はそんなこと言ってませんよ!(笑)
(text by 米家 峰起 / photo by McLaren)
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