【アプレゲールですいません。】ハンガロリンクの改修
元F1ドライバーの井上隆智穂さんが、トーチュウF1EXPRESSのコラムに「ハンガロリンクの改修をするなら、関係者用の施設じゃなくて観客用の食事やトイレなどの施設を充実させろ」と書いておられました。
高いお金払って手間暇掛けてサーキットまで来てくれる観客の皆さんのためにサービスを充実させるべきだという点は僕も大賛成です。関係者はほとんどが自分で移動費用・宿泊費用を払うわけではないし(僕らみたいなフリーのメディア関係者は別ですが)、駐車場がパドックそばに用意されているなどサーキットへのアクセス面でも特別扱いをされていて、大いに楽をしています。逆に、ファンの人たちはお金を払ってくれているのにそれ以上の苦労をしてサーキットに来てくれています。
よく「サーキットに見に来てください」なんて言いますが、そういう人に限ってサーキットへ行くということのハードルの高さを全然分かっていないと思います。正直、僕だって仕事じゃなかったらド田舎のサーキットなんて行きたくないですもん(笑)。
それはそうと、タキ井上さんが書いていることは、ハンガロリンクの場合はあまり当てはまっていません。常設の食事施設はありませんが、グランプリ週末にはいろんな料理のコーナーが出店していますし、他のグランプリと較べてもかなりバラエティ豊富なほうです(その様子は『【ハンガリーGP・現地直送便】魅力たっぷり、ハンガロリンクのF1ビレッジ』でお届けしています)。常設のレストランを設置しないのは、ランニングコストという点ではむしろ正解でしょう。
トイレだって、僕もFP-1の中継前にグランドスタンド裏にあるトイレに行ったんですが、充分に広くて数もたくさんあるし、そんなに汚くはありません(上写真の矢印)。仮設のトイレしかなくていつも大行列になっているサーキットなんて、他にもっとたくさんあります。
つまり、ハンガロリンクが観客へのサービスを蔑ろにして関係者用の施設改修に予算を投じようとしているわけではないということは、きちんと書いておきたいと思います。
ハンガロリンクは「面白くない」と言われるコースレイアウトを気にしていて、それをなんとかしたいというのが2019年に向けた改修のメインテーマでしょう。それ以外にも、これからのF1の主軸としていこうとしているパドッククラブなどの富裕層向けサービス用施設が充分でないところをきちんと対応したいということもあります。ハンガロリンクのパドッククラブは今でもピットビル上のテントでしかありませんし、バリアフリー化には当然あるべきエレベーターなどの施設もありません。我々の使うメディアセンターもパドッククラブのテラスも、4階まで階段でヒィヒィ言いながら上がらなきゃならないんです(苦笑)。
ただ、タキさんがおっしゃっているようにモンツァやスパのような、いわゆるヨーロッパ的な“古い”スタイルのサーキットは、ファンからどんどん敬遠されるようになってきているのも事実です。ドイツ人だって、ホッケンハイムのドイツGPへ行くよりも飛行機に乗って真新しくてアクセスも良いアブダビGPやシンガポールGPに行く方を選んでいるわけです。
ハンガロリンクはブダペスト市内からのアクセスも悪くなく(無料シャトルバスが運行されています)、毎年大勢のファンが詰めかけますし、決してファンから不評なわけではありません。他のサーキットならまだしも、ハンガロリンクに対するタキさんの批判は少し的がズレているような気が僕はしましたけどね。
(text and photo by 米家 峰起)
タキさんのコラム、私も読んでいます。以前はぶっ飛んでいて、掲載不可にもなりましたよね。あの頃はとても面白かったのですが、最近は自主規制か編集部規制か、はたまたネタ切れかは分かりませんが、テーマも内容も今一つに感じています。ハンガロリンクの改修の話しは、多分、読者にとってはどうでもいい話しなんでは。その上、とらえ違いがあるなんて…。まあ、タキさんは優遇されている人たちに入っているんだろうからなぁ。
最近のを読む限りでは、ネタ切れでしょうかね…。まぁタキさんもそうF1の現場に来たことがあるわけじゃないし、来ても観客エリアには行かないでしょうし、しかたないのかもしれませんが。