【アプレゲールですいません。】日本、大好きです。
サッカーのW杯、終わっちゃいましたね。
僕は結局1試合もまともに見ないままでした……。開催地がブラジルだから時間が微妙でした。朝からお仕事の方なら早起きして見るなんてこともできたんでしょうけど、ヨーロッパ時間に合わせて夜型生活の僕ら的にはちょうど仕事をしている時間帯なのです(苦笑)。
ヨーロッパにいるときは試合が行なわれているのは夕方から夜なので、まさに取材をしたり原稿を書いたりしている時間でしたし。まぁ、チームのモーターホームやメディアセンターでは仕事もしないでサッカー見てる人もたくさんいましたけどね(苦笑)。日本人は勤勉なのでそんなことしている人はいませんでした(多分)。
日本では日本代表が頑張っている間は盛り上がっていますが、渋谷の騒動にしてもそうですが、海外の人たちの応援の仕方とは少し違うように感じます。ヨーロッパの人たちはサッカーが好きでサッカーを“楽しんでいる”感じがしますが、日本はお祭りのように盛り上がっているだけのような気がします。本当にサッカーが好きかどうかは関係なくて、ただワーワー言ってるだけのような。
若い人たちがこういうことでしか愛国心とか日本人であることの誇りを感じられないというのが少し残念です。
僕らのような仕事をして頻繁に海外へ言ったり来たりしていたり、海外で暮らしていたりすると、日本が好きじゃないんじゃないかと思われたりするようですが、それは真逆です。
外から日本を見るからこそ、日本の良さがよく分かるんです。日本の人たちが当たり前だと思っていることでも、海外ではそんなこと望みようもないくらい素晴らしいというものがたくさんあります。
もちろん海外にも素晴らしいものはたくさんありますが、そのほとんどは頑張れば真似ることができるものだと僕は思っています。でも日本の良さというのは日本人じゃなきゃできないものがほとんどだと思います。日本人の繊細さとか勤勉さとか日本の文化に根ざしたものだからです。
でも、それが当たり前だと思っていたら海外では全く通用しません。海外の人にとってはそんなこと真似しようもないからです。日本なら相手がこちらのことを思いやってやってくれるようなことでも、海外では相手にやってもらいたいことがあれば「これをしてくれ」と言わないとやってくれないし、それが言えないと「意見のないヤツ」とみなされてしまいます。もちろん中にはそういう思いやりの心がある人もいますが、ほとんどの場合はそんなふうになってしまいます。海外の人とビジネスをやろうとしても上手く行かないのだとしたら、そういうところに問題がある場合が多いのではないでしょうか。
そんな殺伐としたところがないのが日本の良いところだし、日本人の良さだと思います。
(text and photo by 米家 峰起)
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