04/07
【GP2・バーレーン日曜日】佐藤公哉「まずは予選。『人よりタイヤを残せます』なんて言っても意味がない」
ーー昨日はスタートで出遅れたけど、今日は?
「今日はエンジニアと昨日悪かったところを見てホイールスピンしないように気をつけて、特別良いわけじゃないけど普通のスタートが切れましたね」
ーー問題は主にクラッチの扱い?
「クラッチと、タイヤが少し回転した後のスロットル開度のコントロールですね。ホイールスピン具合を見て戻すとかもっと開けるとか、そういうところをもっと感じ取ってやるという感じです」
ーーこのエンジンのトルクの出方がクセがある?
「そうですね、最初は『あれ? あんまりないのかな?』って思って踏むと急にドーンと出て来るんです。そこで一気にホイールスピンしてしまうんです。(ロングランで)リアタイヤが痛むのもそういうところに理由があるんだと思います」
ーー今日は少し気をつけてレースをした?
「普段通りではありますけど、かなり気をつけて走るようにはしましたね、特に目の前でゴタゴタやっていたんで、そういうのに巻き込まれないようにしたし、後ろも横もいつもより多く見ながら走ってました。僕もレースをきちんと走り切らないと次のレースに向けてチームメイトと比較もできないですからね。ドライビングの違いとタイヤのデグラデーションの違いの比較ですね」
ーー昨日あの後スチュワードにはどんな風に話した?
「あ、あれは僕の勘違いでした。あの時点では『呼ばれるかもしれない』っていうことだったらしくて。僕のエンジニアがビビらすように言ったみたいで(苦笑)」
ーー初めてのレース週末を終えて、手応えは?
「やれることはやれると思いました。今回みたいな事故を起こさずに無事故無違反(苦笑)でいって週末をキッチリまとめ上げることさえできれば、いけると思いました」
ーー一番重要な課題は?
「まず予選ですね。そこが一番重要だと思います。『人よりタイヤを上手く残せます』なんて言っても、今日の僕がそうだったように、後ろからのスタートでは上がっていけないんで。予選でいかに前に行けるようにするかということと、そこから事故のないように戦ってレース1でリバースグリッド以内(8位以内)に入れるようにしたいです」
ーーそれは次のバルセロナではやれそう?
「できそうな感じ……です、はい。それは見えてきたので、次回はそこに入れるように頑張ります。今週末はもう最悪でしたけど(苦笑)」
ーーこのあと次のレースまでは?
「このあとチームと一緒にバレンシア(の本拠地)に帰って今週末のまとめをやったり、シミュレーターをやったりします。それからイタリアの自宅に戻って少しリラックスしようかと思います」
ーーF1と同じ場所でレースをするということについて、実際にやってみてどう感じた?
「正直、今の僕が走っているポジションをF1の関係者が見ているとも思わないですし、特に変わったところはないですね。同じピレリタイヤを履いて経験を積めているというのは、もしF1に乗れたらその時には良い経験になると思いますけどね。ピレリタイヤがいかに難しいかというのがよく分かりました。今までクムホタイヤに文句を言ってましたけど、全然良いタイヤでレースをしていたんだなって思いました(苦笑)
(text and photo by 米家 峰起)
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