ーー3度目の王座獲得です。憧れのアイルトン・セナの記録にも並びました。子供の頃の夢が叶ったという気分ですか？

「まさにそうだね。今は胸がいっぱいだよ。この瞬間がどれだけ素晴らしい気分か、伝える言葉が思い浮かばないよ。特にアイルトン・セナに並んだということが僕にとってはとても大きなことだ。今日は本当に自分が祝福されていると感じているよ。

　この3年間、僕を力づけてくれたチームのみんななしではなしえなかったし、素晴らしいクルマを作り上げミスもなく僕を助けてくれた。みんなを愛しているよ、本当にありがとう。

　初めてイギリス選手権を獲ったときのことを考えていたんだ。父と一緒に、クルマで『We are the Champions』を歌いながら帰ったんだ。全ては子供の頃から僕のレースを支えてくれた父、そして家族のおかげだと思っているし、彼らは僕がここにたどり着くまで多くの犠牲を払ってきてくれたんだ。

　ファンのみんなからもポジティブなエネルギーをたくさんもらった。世界中を旅していろんな人からメッセージをもらうけど、僕がF1マシンをドライブして楽しんでいることが、若い人たちをインスパイアする場になっているんだと思う。今日のレースで鼓舞できるとしたら、それは夢、希望、願いに向かって諦めないということだと思う。努力し続けるということだ。

　今日は何度も勝てないと思った。後退して、ニコ（・ロズベルグ）がセーフティカー中にピットインして、しかも彼はある時点ではとても速かった。僕は一秒たりとも諦めないでプッシュし続けたんだ。ニコは素晴らしいレースをしたし、僕がこのチームに加わってからずっとそうだったし、僕はチームメイトとして彼のことを死ぬほど尊敬しているよ」

ーー1コーナーでニコ・ロズベルグを押し出したようにも見えましたが、今日のレースを振り返ると？