【無料】【現地観戦ガイド】2014年新車をいち早くチェックできる!(ヘレス)
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開幕前テストが始まる場所としてお馴染みになってきたヘレス。一体どこにあるのかさえも良く知られてはないと思いますが、実は意外とオススメな場所です。
【サーキット】・・・真冬でも温かい陽射しに恵まれるサーキット
CIRCUIT DE JEREZ(ヘレス・サーキット)
●場所:スペイン、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
●全長:4.428km
●開催:2014年1月28日〜31日
【ここが「○」】・・・冬なのに季候が良く、テストがのんびり楽しめる
真冬のヨーロッパはいつも曇りがちで、日本に比べて圧倒的に寒い。しかしヘレスに来ると太陽は照り、青空が広がり、昼間も日本の春先くらいの気候になるから不思議。
コンパクトなサーキットで、メインストレートか最終セクターを見渡せる観客スタンドでのんびりとテスト走行を楽しむことができます。とにかく完成したばかりのF1ニューマシンが走っている姿をいち早く見ることができるというのはファンとしては嬉しいはず。
テストは入場料も安く(1日20〜30ユーロほど)、パドック内に入ることのできる特別なVIPチケットもGP週末に比べれば比較的手に入りやすかったりもします。
【ここが「×」】・・・サーキットへのアクセスは決して良くない
日本からヘレスへのアクセスは決して簡単ではありません(秘訣は後述)。街からサーキットへの公共交通機関もないので、レンタカーを利用しない場合はタクシーでの移動しかありません(といっても片道15ユーロほどだけど)。写真はヘレス・デ・ラ・フロンテラ駅。
【日本からのアクセス】・・・コツを掴まないと難しい!
ヘレスには小さな空港があるが、ここに飛んでいる航空会社は欧州のLCCばかりで、主要航空会社ではイベリア航空くらい。そのためテスト期間にヘレス行きの飛行機を取るのはかなり難しく、高価になることも多い。しかも、2度の乗り継ぎが必要になります。
そこでオススメなのが、セビリア空港かマラガ空港に行く方法。これなら主要航空会社のフライトで1回乗り継ぎで行くことができます。そこからヘレスまでは電車で簡単にアクセスできます(マラガからはカディスで乗り換えが必要だが、セビリアからは特急で1時間)。もしくは、マドリッドまで飛行機で飛び、そこからヘレスまで直通の特急電車で行く方法もアリです。上写真はセビリアのサンタ・フスタ駅。
【宿泊】・・・ヘレスの街中にはホテルがたくさん
ヘレスの街中に宿泊すればOK。5つ星は数件しかなく、4つ星のシェリーパークやイタカなどがゲスト招待のためによく使われています。
街中にはスペインらしく美味しいレストランもたくさんあります。テスト期間中はやや割高になるとはいえ、グランプリ開催地ほどの値段にはなりません。オレンジでいっぱいの街路樹が並ぶ、南欧独特の街の雰囲気を楽しめるでしょう。
また、サーキットにほど近い5つ星のリゾートホテル『バルセロ』や4つ星の『ラ・クエバパーク』も有名です。
【サーキットへのアクセス】・・・タクシーで約15分
前述の通り、街からサーキットへの公共交通機関はありません。しかしタクシーで15分ほどの距離で、片道15ユーロほどで行けてしまうので、さほど問題にはならないでしょう。行きはホテルで呼んでもらい、帰りはサーキットの出口で呼んでもらえばOKです。
【グルメ】・・・安くて美味しい食べ物がたくさん!
スペインなので美味しい食べ物がたくさんあります。イベリコ豚の生ハムやステーキ、バカラオ(鱈の塩漬け)を焼いたものなど、名物はいろいろ。地中海が近いのでシーフードも美味しいのですが、パエリアはあまり見かけません。しかしヨーロッパの他の国に比べて圧倒的に安価なのも嬉しいですね。
【観光】・・・シェリー酒、アフリカまで楽しめる!?
一応ヘレスは避寒地として知られていますが、それよりもシェリー酒の産地として有名(「シェリー=ヘレスの旧称シェレス」ですね)。酒蔵がいくつもあり、見学したり試飲したりできるところもたくさんあります。サーキットに人形型の看板が出ている『ティオペペ』が有名ですので、ぜひトライしてみてください。シェリー酒の風味を効かせたソースで食べるイベリコ豚のステーキなんていうのも最高です。昔の酒蔵をリノベーションした雰囲気の良いレストランもあります。
少し足を伸ばしてスペイン南端のジブラルタルまで行ったり、そこから地中海を渡るモロッコへの1日ツアーに参加するといった楽しみ方もできます。
【オススメ度】☆☆☆☆★・・・テストの観戦は楽しい
スペイン自体もオススメだけど、やっぱりテストはグランプリと違って走行がたくさん見られるし、のんびりと楽しめるのが良い。一度は観戦に行ってみて頂きたいですね。
(text by 米家 峰起 / photo by F1LIFE)
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