10/03
【日本GP・金曜】小林可夢偉「突然リアが流れた。何が起きたのか分からない」
ようやく日本GPの走行初日を迎えた小林可夢偉だったが、FP-1はロベルト・メリにマシンを譲り、午後になってコースインを果たした僅か3周目のS字でクラッシュしてしまった。突然リアが流れてスピン状態に陥った原因は分からないというが、どうやらマシンが予想外の挙動を見せたようだ。
幸いにもマシンのダメージは大きくなかったが、有益な走行がほぼできない状態で土曜日を迎えることになってしまった。可夢偉は問題ないと語ったが、自身のミスとも思えるクラッシュを喫したうえに苦しい状況に追い込まれたことへのショックもある様子だった。
ーーまずあのクラッシュですが、ターン3でクルマが少し変な動きをしたように見えたんですが?
「僕もよく分からないままクルマがオーバーステアから反対を向いて、そのままコントロールできずにタイヤバリアに突っ込んでしまったんですけど、まぁしょうがないですね……」
ーー帰ってきたクルマやロガーデータをチェックして、何か原因は分かった?
「いや、全てにセンサーが付いているわけじゃないんで、何が悪いのかは分からなかったんですけど、今のところはよく分からないなという感じです。クルマ自体はアンダー気味のクルマだったんで、なぜあそこで突然オーバーが出たのか、まだちょっと分からないですね」
ーーパワーユニットの制御系とかではない?
「そういうんじゃないですね」
ーー単純にクルマのバランスに起因するもの?
「だと思ってます、今のところは」
ーークルマのダメージは?
「左側だけですね。デフは壊れたけどギアボックスのケーシング自体は大丈夫やし、ギアボックスは明日は(5戦連続使用規定の)違うギアボックスを使うんで関係ないですね」
ーーガレージに帰ってきてスタッフと話したときのみんなの反応は?
「僕の場合はこういうこと(ミスによるクラッシュ)があんまりないんで、『変な感じだな』『何があったんだろう?』っていう感じでした。特別なことは特に何もなかったですよ」
ーークラッシュしたときに付けていたのは新しいフロントウイング?
「古いヤツです」
ーーFP-1でマーカス(・エリクソン)は旧型と新型で比較テストをした?
「やってたみたいですね。悪くはないみたいやし、本人も結構ハッピーに乗ってましたから、僕にその同じパッケージがあれば良いですけどね」
ーー新型は1つしかない?
「1つしかないし、誰が何を使うかを誰が決めるのか分かりませんけどね。マシン修理のためのスペアパーツはあるんですけど明日は同じスペックがないものもあるんで、そのへんが少し残念ですけど、なんとかなると思います」
ーータイム的にはマルシア勢よりも速かったけど……?
「ということを願ってます。最初乗った感じでは全然分からなかったですね。さすがにもうちょっと走らないと分からないですよね。とりあえず、転がしたら刺さった、みたいな感じですからね(苦笑)」
ーークルマのフィーリングはまだ掴めてない?
「何も分からないですけど、まぁ明日以降落ち着いてやればなんとかなると思います。路面コンディションも変わるかもしれないし、(金曜に走れなかったことは)そんなに大きい問題じゃないと思ってます。明日FP-3の1時間でしっかり走って組み上げて、予選も練習のつもりで走れば問題ないと思います」
ーーこれだけ走れない状態で土曜日に臨むのは開幕戦以来になる?
「ということになりますね」
ーー観客席では旗を振っているファンの人たちの姿も多かったけど、見る余裕はなかった?
「2周しか走れなくてあまりに短すぎたんで見る余裕はなかったんですけど(苦笑)、鈴鹿を走れるのは気持ち良いし、ドライバーとしてここに帰ってこられたってことが重要だと思ってます。本日は2周でしたけど、明日は短い時間ですがもっと走れるように頑張りたいと思います」
ーーメディアも多いけど、緊張する?
「さすがに緊張はしてないですけど(苦笑)、『祝!』はやめてもらいたいなと(笑)。見て思わず笑ってしまいましたよ、祝うとこじゃないやろ!って」
ーー楽しむって言っていたけど、楽しめている?
「楽しんでますよ! 今年初めて1人でクラッシュしたくらいですからね(苦笑)」
(text and photo by 米家 峰起)
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