2014 Rd.15 JAPAN

20141004-01

 

ーー日本人として、日本GPは特別ですか?

「もちろん日本のお客さんに楽しんでもらいたいなという気持ちはありますが、私個人としてはレースをやるという意味では意外と19戦の中の1戦という感覚でいます。日本人だからどうとかいうのはあまりないですし、どこのレースに行っても目の前の1戦に集中という感じですね」

 

ーーエンジニアとしては難しいレースですか?

「難しいですね! やはり非常に難しいサーキットで、本当に綱渡りのバランスでクルマをセットアップしなければいけないので、難しいんです。今日もクルマが決まらずにずっと手こずっていたんですが、FP-2のオプションを履いて以降は2台ともそこそこクルマのバランスをまとめられたんで、まずまずのレベルにまとめられたかなと思います」

 

ーードライバーたちの走りはどうでしたか?

「ジェンソンはここが本当に得意ですし、クルマがまとまった後はさすがだなぁと思いましたね。ケビンも鈴鹿は初挑戦ですがミスもなく良い走りをしてくれていますね。FP-2のオプションではかなり上手く走れていたと思いますし」

 

ーーみんなリアタイヤのタレに苦しんでいましたよね。

「そうですね、ここはリアがオーバーヒートでタレるサーキットですから。かといってそれを気にしすぎ(てセットアップす)るとフロントを壊してしまいますし、そのバランスが難しいですね。ハードもミディアムも両方とも厳しいです」

 

ーー日曜が雨でも金曜に走る?

「今はウエットでもそんなにセットアップを変えるわけではありませんし(元々のダウンフォース設定が最大なので)、特に今回は予選が晴れならそこできちんと走らせなければ行けませんから、あまりそういうことは考えていませんね」

 

ーー今日これだけクラッシュが続発したのはどうしてでしょう?

「風ですかねぇ? セクター1が追い風だったので難しい状況ではあったんです。スプーンでは横風を受ける状況でしたから、スプーンで飛び出した人たちはみんなそのせいだったと思います。クルマが不安定になるような風のコンディションだったんですね。リカルドのクラッシュはちょっと不自然でしたけどね。あんなところで急に挙動がおかしくなってコントロールできずに飛び出しましたからね、非常に不自然なクラッシュでしたね」

 

ーーコバヤシ選手のクラッシュは?

「セッションを棒に振っちゃって、ちょっともったいなかったですね。一番飛び出したら(壁に)行っちゃうところで飛び出したんで、『あ〜あ』と思って見ていました。今回のケータハムのクルマ的にはこれまでに比べると結構良さそうな感触でしたけどね」

 

ーーホンダの新井康久さんが実験車両を作って実走テストをする方針だと明らかにしましたが?

「新井さんがそうおっしゃっているんなら、そうだと思いますよ(笑)。もちろん2015年型マシンが完成してから走らせるというのが王道ですけど、2015年の車体は1月にならないとできてこないので、その前に何かやろうと思うと何ができるかは分かりませんが、別のクルマを使うことになるでしょうね」

 

ーーチームとしても先に走らせておきたい?

「もちろんそうですね。走れるにこしたことはないですね。今年のヘレスでは初日に火が入らなくて何もできなかったですからね(苦笑)、初テストの前に事前に転がしておきたいという気持ちはもちろんありますよ。経験値というものがありますし、やはり(クルマに)積んでナンボですからね。事前テストができるかどうかは分かりませんけど、できるにこしたことはないですね。まぁ、みなさん期待されているでしょうし、我々としては来年2月のテストからしっかり走れるようにしたいですからね」

 

ーーアブダビGP後のテストになるか、それ以降に直線テストのようなかたちで行なう?

「まだ分からないですね。(テスト車両の)開発状況次第でしょうね」

 

ーーパフォーマンスではなく、システムチェックのようなテストになりますか?

「やるとしたらそうですね。もちろんパフォーマンスを追究するのは来年のテストになるでしょうから」

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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