09/21
【シンガポールGP・土曜】ロータス小松礼雄「ロマンの怒りもしょうがないと思う」
ーー予選中のエンジントラブルで、ロマン・グロージャンが『ブラッディ(クソったれの)エンジン!』って怒り狂っていましたね。
「ハハハ、流れちゃいましたね(苦笑)。いや、実はその前に『Fxxkin’ Engine!』とも言ってて(苦笑)、でもこれはピーって鳴って放送には乗らないからいいやと思ってたんですけど、その後にさらにああ言っちゃって。でもロマンの気持ちも分かりますよ。だって、もう14戦目ですよ? 14戦目にもなってこの有様で、まともにレースできないんじゃ、ああ言いたくなるのもしょうがないでしょ?」
ーーFP-3でも同じトラブルが出ていたということですが?
「そうです、FP-3でも同じトラブルが出ていたんです。トラブルが出過ぎでしょ? 『レッドブルには出ないのに、なんでウチには出るんだ!?』ってチームの中の人間だって言ってますよ。何かが違うんでしょうね」
ーートラブルが出ていなければ、どの辺まで行けていた?
「あの最後のアタックは本当にすごかったんです。あのまま行っていればニコ・ヒュルケンベルグと同じくらいのタイムが出せていたから、13位くらいに入れていた。13位というと情けないけど、でも今のウチのマシンの状態でその順位っていうのは、ものすごいことなんです。モナコも速かったけど、ロマンは市街地コースは無茶苦茶速いですよ。それでそんなアタックをしている途中でいきなりポンとパワーがなくなったら、そりゃ頭に来ますよ。本当に酷い……」
ーー昔ジェンソン・バトンがベネトンの酷いクルマに乗っていた時にドライビングを大きく成長させたということがありましたけど、今年のロマンにも同じようなことが言える?
「それは間違いなくあるでしょうね。今年はクルマが全然違うからそのクルマにドライビングを合わせなきゃいけないんです。今までとは違う走り方が必要なわけです。そこから学ぶことは多いし、悪いクルマだからこその成長はあるでしょう」
ーー今週クルマの状況が酷いというのは?
「リアタイヤがオーバーヒートしちゃってグリップしないんです。オーバーヒートには2種類あって、グリップしてタイヤに荷重がかかりすぎていてなるオーバーヒートと、グリップしなくて滑ってなるオーバーヒート。速いチームは前者だけど、ウチなんかは後者なわけです」
ーー無線内容の規制が始まりましたが、気を遣っていますか?
「そりゃ、無線には気を遣ってますよ。ドライビングをアドバイスするようなことは言わないように意識しながら無線で喋ってます。ペナルティを取られないようにしないとね」
(text by 米家 峰起 / photo by Lotus)
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