【現地観戦ガイド】東欧独特の雰囲気で観光スポットも満載のグランプリ(ハンガリーGP)
グランプリを現地観戦しに行くためのガイド情報。全グランプリを現地取材している『F1LIFE』だからこそ知っている情報を読者だけにお届け。
第11戦ハンガリーGPの舞台は、ブダペストのハンガロリンク。ヨーロッパとは少し違った東欧の街並みが美しいブダペストはドライバーら関係者にも人気が高く、サーキットも街から近いとあって観戦にもオススメの場所です。
【サーキット】・・・旧超高速サーキットの雰囲気を残しつつ近代化
HUNGARORING(ハンガロリンク)
●場所:ブダペスト、ハンガリー
●全長:4.381km(決勝:70周)
●開催:2014年7月24日〜27日
【ここが「○」】・・・コンパクトで観戦しやすいサーキット
全長が短くミッキーマウスサーキットと言われるコンパクトなレイアウトで、メインストレートにあるグランドスタンドからはサーキット全域が見渡しやすい。観戦スタンドはあまり多くはありませんが、金曜日にセクター2などあちこちのスタンドで見て回るのも良いでしょう。
【ここが「×」】・・・暑い!
真夏のハンガリーは暑さでも有名。日本とは違ってカラッとした暑さではありますが、陽射しが非常に強く、水分補給と日焼け対策は必須。できれば決勝は屋根付きの観戦スタンドをオススメします。
【日本からのアクセス】・・・フライトは少し不便
日本からの直行便はありません。ハンガリー国営のマレブ航空も倒産してしまいました……。日系、ヨーロッパ系の航空会社を利用して、ヨーロッパ各都市でブダペスト行きのフライトに乗り継いで行くのが一般的です。また、中東系やトルコ航空などでブダペストに入る方法もあります。いずれにしても12時間+αのフライトが必要です。
【宿泊】・・・ブダペストの街並みをお楽しみください
ブダペストは観光地でもあるので、ホテルはものすごく豊富。しかも早めに予約しておけば安価に宿泊することもできます。サーキット周辺は完全に草原地帯なので、ブダペスト中心部に宿泊するのが良いでしょう。
ブダペストはドナウ川でブダとペストに別れていますが、サーキットも空港もペスト側にあるのでそちらに宿泊するのがオススメです。ブダ側だと橋を渡るのに渋滞することもあります。
【サーキットへのアクセス】・・・実は公共交通機関でのアクセスも可能!
サーキットへの公共交通機関はありません。なのでブダペスト市内のバスターミナルからチケット保有者用のシャトルバスが運行されていますが、サーキットまでは少し歩かなければなりません。
タクシーを使えばサーキットまでは片道2000〜3000円程度。ただしサーキットから街へはメインゲートの向かいにタクシー乗り場があり、公式タクシーとして9900フォリント(約4400円)という定額制になっています。サーキット行きのタクシーもその定額を適用する場合もあります。
【グルメ】・・・国宝のマンガリッツァ豚を食すべし!
ハンガリー料理はパプリカを使ったグヤーシュなどドイツ系の料理が多いのですが、地元で生産されているフォアグラも名物。それからハンガリーの国宝でもあるマンガリッツァ豚もぜひ賞味して頂きたい名産品。国宝なのに食べられる豚肉で、イベリコ豚と同じ遺伝子とあって同じような美味です。
【観光】・・・グランプリ随一の観光名所
前述の通り、ただ歩いて見て回るだけでもブダペスト独特の街並みは興味深いものがあります。西欧と東欧、さらにトルコ文化までが複雑に入り混じったがゆえの街並みです。ドナウ川の向こう側には王宮があり、川にかかる何本もの橋は夜も美しくライティングされます。
そしてブダペストは温泉が湧き出ていることでも有名。プールのような公衆温泉もあれば、温泉をフィーチャーした伝統あるホテルもあります。日本とは違って水着を着て入る温泉ですが、ハンガリーまで来たらぜひ味わって頂きたいです。日本からの観光客も多いブダペストだけに、見どころはたくさんです。
【オススメ度】☆☆☆★★・・・アクセスと暑さ以外はかなりオススメ
個人的には結構好きなグランプリです。他のヨーロッパのレースとは少し違った雰囲気ですが、のんびりと楽しく、北欧から大勢のファンが訪れるのもよく分かります。ブダペストの街の雰囲気も、ドライバーたちからの人気が高いですし。アクセスはすごく良いわけではありませんが、そんなに悪くもありません。ハンガリー料理というのもなかなか美味ですし、観光スポットも多く、きっと楽しめるはずです。それに、ハンガリーは美女の国でもありますし!
(text and photo by 米家 峰起)
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