RACE【レース】

20140619-02

 

 初体験のオーストリア、レッドブルリンクを訪れた小林可夢偉は、いつものように木曜の午前9時からチームスタッフたちとともにコースを歩きチェックした。ケータハムは資金難のためシミュレーターのサーキットデータが購入できず、事前の準備はなし。まずはコースのアップダウンを上手く生かした走り方を見出す必要があるだろうと可夢偉は語った。

 

ーー初体験のサーキットですが、歩いてみてどうでしたか?

「1コーナー、2コーナーが思いのほかタイトでしたね。コース幅も狭いですね。あと、サーキットの周りに何もないなっていう(苦笑)。マニクールの方がまだあるんじゃないかっていうくらいでね。レストランすらないですからね。マニクールはさすがにあったでしょ、エスカルゴ屋さんとか」

 

ーーホテルは近くではない?

「30〜40kmくらいありますかね。隣町っていう感じ?」

 

ーーこのコースを走るとどうなりそう?

「実際に走ってみるまではなんとも言えないけど、コースも短いし、幅も思ったより広くないんで、どうなんやろっていう感じですね。でも一番の問題はタイヤをいかに上手く使うかやと思いますけどね。(ストレートで)タイヤが冷えたところで左コーナーがダブルで来るから、そこでグレイニングが起こったりするかもしれないし、そういうところをどう使いこなすかっていうところが難しそうですね」

 

ーー全開率は?

「思ったよりも高くないんですかね。」

 

ーーダウンフォースがないのはそんなに不利にはならない?

「ダウンフォースは根本的にないですからね。それよりもブレーキング勝負かなぁ。でもブレーキを(ハードに)踏むのは2箇所だけ? まだレイアウト覚えてないんですけど(といってコース図を見て)ターン3はそんな思いっきり踏むことはないやろし、ハードブレーキは1と2だけでしょ」

 

ーーブレーキング勝負のサーキットは嫌いではない?

「嫌いじゃないけど、そもそもタイム差がありすぎると思うんでね……」

 

20140619-01

 

ーーでも直線だけならそんなに差は出ないんじゃない?

「直線だけやったら僕らが一番速いと思うんですよ、ダウンフォースないんで(苦笑)」

 

ーー問題はセクター2をどう乗り切るか?

「そうやね、うん。最後の2つはイメージ的に昔のバルセロナの最終2つに似てる高速コーナーですよ。最後はちょっとキュッとなってるけどね」

 

ーーシミュレーターはやらずに来た?

「はい。てゆうか、ウチのシミュレーターにはこのコースのデータがないんですよ(苦笑)。お金があれば買えるんやけどね」

 

ーーコバヤシ選手としては初体験のサーキットでも問題ない?

「問題ないと思う。コース自体はF1が走るのが全く初めてじゃないし、問題ないでしょうしね」

 

ーーいつも初めてのサーキットでも1〜2周で慣れちゃうと言っていたけど?

「もうちょっと走らないとダメでしょ?(苦笑) 1〜2周じゃどこでブレーキングすれば良いかは掴めないし、やっぱり10周はかかると思いますよ」

 

ーーライン取りは自然に掴める?

「(地形が)フラットなコースやったらすぐに分かるんですけど、ここはアップダウンがあるからどこの角度を使うかっていうのが問題で、その感覚を掴むまでに普通よりも時間がかかると思いますね。こういうサーキットって、水を流し込むような感じなんです。曲がろうとするとダメで、落とそうとするようなそういうイメージでいかなあかんのです。ライン取りじゃなくて、その水をどの角度で投げて流し込んでいくか。ブレーキも踏みすぎてもあかんし、ブレーキを踏まずにクルマを放り込んでいくような感覚ですね」

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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