REPORT【報道】

20141014-13

 

 10月3日に鈴鹿で行なわれたマンフレディ・ラベット代表による会見の模様、その続きをお届けする。ケータハムF1チームを買収した投資家集団について触れ、F1参戦権の保持がチームにとって最優先事項であることを語っている。

 

ーーシンガポールGPではタイヤが供給されないという事態が発生しましたが、サプライヤーなど取引先への支払が滞っているという噂については?

「我々は取引先にも従業員にもきちんと支払を続けている。これに関しても様々な噂が流れているようだが、サプライヤー各社もチームスタッフも、支払に関してはハッピーな状況だ。先週にはピレリが我々にこれ以上タイヤを供給しないなどという噂さえ流れたが、我々は非常に良いカスタマーであり、ポール・ヘンベリー氏がここに臨席していないことは残念だが、彼もその点には同意してくれるはずだ。F1チームはチャリティで行なっているものではない。我々はルノーやピレリ、レッドブル(テクノロジーズ。ギアボックス供給元)に対する支払をしなければならないし、実際にそうしている」

 

ーー今後、取引先への負債をきちんと処理する保証はある?

「我々としては、このチームが保有しているF1参戦権こそが最大の資産だと考えている。だからそれを保持することが最大の優先事項になるし、そのためにやるべきことはやる。今ヨーロッパは午前5時なのでまだ速すぎるが、ケルンのTMGに確認してもらえれば、我々の2015年型マシンの風洞モデルが今現在TMGの風洞で走っていることが分かる。

 加えて言うならば、このチームの新経営陣のスタイルというのがあまり多くを語らないということだ。しかしチームの従業員に対する忠誠はコース上で示しているし、彼らの雇用を守ることが第一優先だとも考えている」

 

ーーF1参戦を続ける保証はある?

「我々は今シーズン末までの参戦、さらに2015年の参戦に自信を持っている。しかし同時に現実的でもあるし、我々の取引先銀行だろうがなんだろうが、いつまで参戦できるという絶対的な保証をすることは誰にもできないだろう。とにかく我々はこのF1参戦権を守ることが重要だと考えている。そのためには2台のマシンをグリッドに並べ続けなければならないし、我々はそれを実行していく」

 

ーーF1参戦権を売却することは考えていない?

「売却するのは、売却する価値があると判断したときだ。しかし、そのためにはこのチームのF1参戦権の価値を上げなければならないし、だからこそ我々はここでこうして参戦を続けているんだ。前オーナーから買収した時点ではチーム内部はガタガタの状態だったが、我々はこれを改善し安定化させるために努力を続けている。そして投資家たちのために価値を高めようとしている。きわめて単純に、それだけのことなんだ」

 

20141014-14

 

ーー取引先と雇用を守るということでしたが、解雇された元従業員がチームに対して訴えていますよね?

「彼らは1MRTと契約していたわけではない。(自分たちが買収した)ケータハムF1チームと契約を交わしていたわけではいんだ。それは極めて明確なことだ。我々としては1MRTがイギリスに登記された会社であり、イギリスの優れた法的機関によってこの件が正しく裁定されるであろうことを感謝している。誰が正しく誰が間違っているかは、いずれ彼らが明らかにしてくれるだろう」

 

ーーチームを買収したのは誰なのか? あなたが所有者なのか?

「それは私のサイフを過大評価しているね(笑)、それもかなり大きくね。これまでに明らかにしてきた通り、このチーム買収は様々な投資家の集合体によるもので、彼らは純粋に投資だけに関心があって、その実体が明確になることは望んでいないしプライバシーの保護を求めている。そして我々にチーム運営を一任し、投資に対する見返しを得ることを期待してくれているんだ。だから投資家たちの名前を挙げることなどできないし、私の立場上は彼らと直接やりとりすることもない。唯一のコンタクト先はアドバイザーであるコリン・コレスだ」

 

ーーチームの売却移行作業は完了していない?

「まず明確にしておきたいが、このチームの企業としての実態は1MRTであり、ケータハムF1(CF1)というのは書類上の企業でしかなく、いわばブランドのようなものだ。我々はケータハムグループの一部、1MRTの企業組織の一部を買収したわけで、その引き継ぎ作業や書類上の作業は極めて複雑なものになっている。だから1日で全てが移行できるようなものではないし、何月何日に全てが完了するというような予定が立てられるものでもない。しかし我々としては、(チームを運営して行く上で必要な)実質的な移行作業は完了しているものと考えている」

 

ーーケータハムの存続危機を伝える様々な噂がありますが、実際には危機的状況ではないのですか?

「誤解を恐れずに言うならば、どんな噂が立とうが私は気にしていないし、自分のやるべき仕事に集中するだけだと思っている。実際、差し押さえだの何だのと言われているが、チーム運営に必要な業務をこなし、きちんと収益を確保してチームを運営しており、夜はきちんと眠る時間もある。実際のところ、このチームが抱えている負債の額はいくつかのF1チームのそれに比べて格段に小さなものでしかないしね。だからこそ我々はそれをコントロールしながらチーム運営を続けていけているし、チームスタッフの雇用を維持しサプライヤーに支払を行ないF1への参戦を続けるという最優先事項を果たすことができているんだ。その点に関しては問題は何もないよ」

 

20141014-12

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)

 

 

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