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REPORT【報道】

【TECHNICAL FILE】ヨーロッパラウンド突入でもメルセデスAMGが失速しない理由

TECHNICAL FILE

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 ヨーロッパラウンドが開幕すればライバルたちの開発も進み、メルセデスAMGの勢いは削がれる……シーズン序盤にはそう囁かれていたものの、スペインGPから欧州ラウンドに突入しても彼らの驚異的な速さは留まるところを知らない。

 

 それはメルセデスAMGのF1 W05 Hybridがパワーユニットの優位だけではなく車体側のパフォーマンスも大きく向上させてきたことに理由がある。

 

 シーズン序盤の時点では、レッドブルRB10が空力的に最も優れたマシンだとされていた。よって、ルノーのパワーユニット熟成さえ進めばメルセデスAMGに追い付くだろうと。しかしここにきて、同じメルセデスAMG製パワーユニットを搭載する3チームと本家メルセデスAMGの速さを比較すれば、F1 W05 Hybridに車体面でも大きなアドバンテージがあることは明らかだ。

 

 中国GPからショートノーズを投入しフロントエンドから車体底面へのエアフローを進化させたメルセデスAMGは、スペインGPでは車体後半を大きく進化させてきた。

 

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 リアのボディカウルをきつくコンパクトに絞り込み、リアエンドもリアサスペンションの後方までカウルを延長することで、ボディサイドからディフューザー上へと流れていく気流とカウル内部から排出される熱とを隔離。リアサスペンションのアームをカウル上にウイング状に露出させて整流に積極利用するなど、よりいっそうの空力的洗練を狙ってきたのだ。

 

 ルイス・ハミルトンはリアの不安定さによるオーバーステア症状に苦しんだが、それでもタイヤを守り切って優勝。ニコ・ロズベルグも本来は不利なはずの戦略で最後までハミルトンを追い立てるなど、ライバルたちに圧倒的な差を見せつけた。

 

 シーズン序盤戦ではメルセデスAMGのアドバンテージはストレートの後半にあったという。それはパワーユニットのパワフルさによるものだ。しかし低速から高速までコーナーが多数存在するバルセロナでも圧倒的な速さをみせたということは、このマシンが空力的にも大きく進歩したということを意味するのだ。

 

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 このスペインGPにおけるさらなるメルセデスAMGのディテール写真は、下記でご紹介する『テクニカルファイル』2014年第5戦スペインGP編でチェックして頂きたい。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Technical Gallery) 

 

 

『テクニカルファイル』2014 Rd.5 スペインGP 

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 F1の現場から最新F1マシンのディテール写真をお届けする情報サイト『Technical Gallery』(http://f1technicalgallery.blog.jp)プロデュースによる、高画質・圧倒的ボリュームの資料写真集。

 

 2014年第5戦スペインGPで撮影した写真の数々を収録。高画質写真合計270点の圧倒的なボリュームで、新規定により生まれ変わったF1マシンの細部に迫ります。

 

 上位から下位チームまでヨーロッパラウンドの開幕に合わせて投入した大型アップデートの数々。中でもメルセデスAMGの大特集で大量の写真を収録、コンパクト化したボディカウルなどに迫ります。さらにレッドブルのコクピット脇アウトレット構造が分かる写真、フェラーリやウイリアムズのフロントウイングの裏側、各マシンのパワーユニット詳細写真など、様々なディテールに迫っています。

 

 また、全マシンの俯瞰写真も収録。11台のF1マシンを緻密に比較することもできます。大変革のシーズンを戦う各チームのマシンを、『テクニカルファイル』の高画質写真で隅々までご覧ください。

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 ご購入は『F1LIFEストア』をご利用ください(別途ユーザー登録が必要となります)

 https://www.f1-life.net/store/f1lb-0104.html

 

※当コンテンツは高画質写真約270点をPDFファイルに収録しています。

※外部著者による特別コンテンツであるため、『F1LIFE』プレミアム会員の皆様への提供対象外となります。大変申し訳ございませんが、閲覧をご希望の方は別途ご購読をお願いいたします。

 

 

 

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