【アプレゲールですいません。】ペンは書き心地のなめらかさが命。

　ノートについて書いたついでに、ペンについても。

　ペンもこだわりがあります。こちらは便利うんぬんじゃなくて、ホントにこだわりです。

　といっても、僕が使っているのは高級万年筆とかではなく、1本100円のペン。無印良品の『さらさら描けるゲルボールペン』というやつ。

　これが本当に書き心地が良くて滑らかで、たまたまペンを持ってないから貸してと言われて使わせてあげた某チーム広報スタッフが、その書き心地に「何これ！」ってビックリしてたくらいです。

　取材時にはものすごいスピードで、ものすごい量のメモを書かなきゃいけませんから、この滑らかさが重要なんです。決勝レースの間だって、基本的にはずっとメモ書きしっ放しですからね。出来事とかその描写とか、タイム差とか、無線交信の内容とか。

　もちろん、インクの乗りもすごく良いです。かすれたりもしないし、逆にペン先にインクが溜まって書き始めがベタッとなったりもしない。

　時々どうしても普通のボールペンを使わなきゃならない場面もありますけど（どこかで書類に記入するとか）、こんなんじゃ書いてられないなと思いますもん。一度、レース週末の途中でペンを落としてなくしてしまって、それ以降はチームでもらった普通のボールペンで代用したことがありましたが、本当に不自由な思いをしました。

　だから今は、なくなってもいいようにスペアカーならぬスペアペンを常にカバンに忍ばせていますもん。

（text and photo by 米家 峰起）