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【アプレゲールですいません。】整流フィンが生み出すボーテックス
飛行機に乗ってて見かけた光景。ジェットエンジンの側面に、こんな小さな整流フィンがついてます。
上昇し始めると、このフィンをキッカケにその後ろにはこんな筋雲が。
これがいわゆるボーテックス(縮流現象)というやつですね。この箇所で気圧が急激に下がることで、空気中の水蒸気が液体に戻って雲状になった状態。
それだけこの筋状の気流は後方に向けて強い推進力があるわけで、実際にメインウイングに当たってもその表面に沿って一直線に空気が流れていっているのが分かります。
F1でこうした気流が目に見えることは滅多にありませんが、整流フィンを使ってこのような推進力の強い気流を作り出し、狙った箇所にピンポイントで気流を当てているわけです。フロントウイングのフラップ内側の尖った部分もこの効果を狙ったものです。いわゆるY250ボーテックスなどと呼ばれているものですね。
どのフィンがどこに向けて気流を当てることを狙ったものなのか、想像しながら見ると面白いかもしれませんね。
(text and photo by 米家 峰起)
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