REGULAR【連載】

20140617-01

 

 ミハエル・シューマッハが昏睡状態から脱して、入院していたグルノーブル大学病院から退院したことが発表されました。

 

 これだけ長期間にわたって昏睡状態に置かれていたにもかかわらず、こうして回復できたことは本当に喜ばしいことです。やはり強靱な肉体があったからこそ、ここまでやって来られたのだと思います。

 

 もちろんすぐに我々の目の前に姿を現せるような状態ではなく、これから長くつらいリハビリ生活が続くものと思います。でもマイケルの驚異的な精神力があれば、それもしっかりと乗り越えてくれるはずです。

 

 今だからこそ言えますが、実は去年の最後の仕事というのが、某社に頼まれた「シューマッハの容態が急変して亡くなった場合のための予定原稿」でした。正直言って、そんな仕事を受けても良いものか悩みましたが、僕は書いて渡しました。

 

 ある意味でそれは彼の人生やこれまでの功績を見つめ直す作業であり、また同時にこれからもこの世界で彼が果たすべき役割を改めて痛感させられました。こんなことを言っては不謹慎かもしれませんが、誤解を怖れずに言うならば、書いて良かったと思いました。

 

 そして、その“予定稿”が世に出ることなく今日の日を迎えられたことを本当に嬉しく思います。

 

 

(text by 米家 峰起 / photo by MercedesAMG)

 

 

 

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