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【アプレゲールですいません。】ルノーの発表会、あれヤバくない?

20170222-01

 

 2月21日に行なわれたルノーの新車発表会。僕はインターネット中継で見ていたのですが、う〜ん、なんだかなぁという気分でした。

 

 なんかテンションが若干変な女性が司会で、ルノースポールの首脳陣3人が登壇して延々話し続けて、それが終わったと思ったら今度はスポンサーの首脳3人が出てきて延々話し続けて。「いやいやいやいや、そんな難しい話、誰も興味ないでしょ?」みたいな空気感だったことは、あの場にいなくても容易に想像がつくっていう感じ(苦笑)。

 

 ようやくドライバーが呼ばれたと思ったら、シリルが1人で紹介してドライバーたちは一言も喋らずすぐにステージからいなくなって。いや、みんなが聞きたいのはよくわかんないオッサン(実はびっくりするくらい若いんだけど)の話じゃなくてドライバーの生の声だと思うんですけど。

 

 レーシングスーツも、どうやったらこんなデザインになるの?っていうくらい恐ろしくダッサいし。きっと、色んな偉い人が「ここはこうじゃなくちゃいかん」とか色々意見を言って、それを全部採り入れてるうちに迷走してデザイナーもどうでもよくなって妥協点があそこになっちゃった感じ。日本車のデザインが致命的にダサいのもそのせいだって言いますよね。

 

 発表会の開始から30分経ってようやくアンベイル。ドライバーが出てきてベールをめくったと思ったら、ライティングがチカチカしてるうちにいなくなるし、クルマもよく見えないし。

 

 で発表会はこれであっけなく終了で、そのまま「は〜い、撮影しますのでみなさんクルマの横に並んで〜」「終わった人は個別インタビューの方へ〜」とか、もうネット中継は置いてけぼりで“裏側”になっちゃってるし。その撮影タイムも、クルマの後ろのイスとか置きっ放しで、なんちゅうとこで撮影させとんねん!っていうグダグダ感でしたからね。

 

 発表会が始まって10分くらいでヒシヒシと感じたのは、「なんて古くさい“発表会”って感じの発表会をやってるんだろう」っていうこと。これ、10年前とか20年前の発表会というか記者会見って感じです。今時、こんなので喜ぶ人はいないでしょ? クリエイティビティの欠片も感じられません。見ている人を喜ばせようとか、ワクワクしてもらおうっていう意志が全く感じられません。

 

 見る側からすれば、発表会の主役ってマシンであり、F1の主役はドライバーだと思うんです。そこをもっと見たいし知りたい。でも、ルノーの発表会の主役は明らかに首脳陣。自分たちが言いたいことだけ言って、クルマはしょうがないから最後にチラ見せだけして、クルマの解説ができるはずのボブ・ベルはほとんど具体的なことは何も言わず、説明する機会もなし。技術系のニック・チェスターとかレミ・タファンとか主要な人は紹介もされず。ドライバーには一言も喋らせないで終了。どんな人が見て応援してくれていて、彼らがどんなことを求めているかっていうことが、完全に無視。

 

 2年目のルノーは本気で来ると思っていたので一気に飛躍するだろうと思っていたけど、この発表会を見て、ものすごく心配になりました。フレデリック・バスールが突然辞めたのも首脳陣との対立らしいですが、いくら速いクルマを作る能力のある人たちがいても、チームをマネージメントする首脳陣がこんなでは、チームがマトモに回っていくとは思えませんから。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Renault)

 

 

 

  • コメント ( 2 )

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  1. ytom

    発表する側の都合だから それでいいんじゃないですか? 
    それぞれの都合 見る方は見るだけ それでいいんじゃないですか? 見る方が注文付けれないでしょう?

    • MINEOKI YONEYA

      F1ってエンターテインメントなので、お客様に見て頂いてナンボの世界だし、実際自動車メーカーも多くの人に見て頂いてPRするためにやっているので、見る人がどう感じるかということって大切だと思うんです。それを意識してやれるかどうか。メルセデスAMGなんかは「ファン・ファースト」って言ってファンの人に最初に見てもらおうということでファンの立場に立った発表をやりましたしね。

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