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【アプレゲールですいません。】懐かしのFanVision

20160812-01

 

 夏休みを利用してお部屋のお掃除をしていたら、懐かしいものが出てきました。

 

 ファンビジョン。

 

 グランプリ開催サーキットで、中継映像だけじゃなくオンボード映像とかいろんなデータとか、自由に選んで見ることができるという優れもの。無線音声も聞くことができました。今のiPhone用F1公式アプリの映像付きでさらに進んだものという感じ。

 

 ホントにすごく便利で大活躍でした。コースサイドに行くときも常に映像がチェックできたし。

 

 一般観客向けには1グランプリ週末5000円〜1万円ほどで貸し出されていましたが、年間通してレンタルする関係者には確か3万5000円とか4万円ほどだったような。メディア関係者は宣伝するというのを条件に無料で貸し出してもらったりしていましたけど。

 

 2011年にサービスを展開していましたが、採算が合わなかったようで残念ながら廃止されてしまいました。

 

20160812-02

 

 ファンビジョンの現物は最終戦のブラジルで返却した覚えがありますが、返したのは本体だけで、開幕戦で受け取った箱はそのまま残っていたのでした。

 

 無茶苦茶便利だしレースの見え方・楽しみ方も違ってくるので、ぜひとも復活してもらいたいですね。今ならこんな専用端末を用意しなくても、iPhoneのアプリで映像配信なんて簡単にできるだろうし、採算が取れそうな気もしますけどね……(ファンビジョンは現地に放送機材を持ち込んでサーキット内にのみ専用3G回線で配信していたので、サーキット以外では視聴できませんでした)。

 

 先日ドイツGP前に決まった無線全面解禁に際して、FOMが全ての無線交信にアクセスできるようにするという条件が付けられていて、どうやらバーニーとFOMは無線交信をコンテンツとしてファンに売ることを考えているようです。

 

 アメリカのレースでは無線が自由に聞けたりしますが、確かに無線があるとドライバーやスタッフの感情がよりダイレクトに伝わるし、見えない所で何が起きているのかが分かって、レースがより面白くなります。というか、もはやレースを楽しむ上で欠かせないものになっていると思います。無線が規制されていた間は放送に乗る無線の数も少なくてつまらなかったし、エンターテインメントとして無線が必要なことはもはや明白です。

 

 もしかすると、FOMが無線交信を売るというのはファンビジョンがやろうとしていたことと同じ線上にあるのかもしれません。是非ともさらに面白くしてもらいたいものです。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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