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【アプレゲールですいません。】金曜じゃなくて木曜の苦労

20150522-01

 

 フリー走行があるとつい“金曜日”って言っちゃいそうになりますが、モナコGPの木曜日が終わりました。僕的にはFP-1の中継に参加させてもらって、GP2の予選を取材して、夕方は高級ホテルでパーティがあったりといった感じの1日。とはいえ、朝も夜も片道30分かけて電車でニースの街外れのホテルまで通勤するので、僕ら敵には“華やか”というのとはほど遠いんですが(苦笑)。

 

 ここでFP-1の“言い訳”を少しばかり(笑)。今回は無線の翻訳があまり上手くできなかったんですが、これには理由があったんです。

 

 僕はモナコのコメンタリーブースに配信されている国際映像をダイレクトに見ています。一方で東京のスタジオでは浜島さんと竹下アナが衛星回線もしくは光ファイバー回線を経由して送られてくる映像を見ています。そして彼らの音声が僕の方に返ってきます。

 

 その衛星回線を経由するたびにディレイが生じます。つまり、日本からモナコに要る僕のところに来る音声はダブルで遅れているわけです。

 

 すると何が起きるかというと、モナコ側で無線の音声が流れ初めても、東京ではまだ流れていないし、数秒前に喋った音声がこちらに届き続けているんです。だから浜島さんや竹下さんの声が重なってしまって、無線の音声がよく聞き取れないんです(苦笑)。

 

 実は放送前にも川井チャンが東京のスタッフに文句を言っていて、「竹下が喋りすぎなんだよ」とぐちぐち言っていたんですが、技術的にはどうしようもないことなんですね。東京のスタッフも「しょうがないし、無線もそこまで細かく翻訳しなくてもいいからさ」なんて言ってくれるんですが、やるからにはちゃんとやりたいですからね(笑)。

 

 あとは、コメンタリーブースでは国際映像と自分の音声と東京の音声と3チャンネルをミックスして聞いていて、無線が流れ始めたら国際映像のボリュームのツマミを上げて聞くんですが、画面の無線テロップを見落としていると聞き逃したりするんですよね……(苦笑)。ちなみに川井チャンはワンタッチで回線を切り替えられるスイッチ(ラインセレクター)を使っていますが、それでも聞き逃したりしますからね。

 

 といった木曜日のウラ側の苦労でした。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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