REGULAR【連載】

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 さて、グリッド上に置かれたこの装置はなんでしょう? ペペジーンズのロゴが付いているので、レッドブルの道具だということは分かると思いますが、あまり関係はありません(苦笑)。

 

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 こんなクネクネした装置も組み合わせて使います。

 

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 この装置の反対側はこうなっています。ここまで来ればもうお分かりになるかたも多いのではないでしょうか。そうです、マシン冷却用の送風機です。

 

 メカニックが持って風を送るハンディタイプの方は単なる送風機ですが、このようにサイドポッドなど冷却風のインダクションポッドに差し込んで固定して使用するタイプは、ちょっと複雑な構造になっています。

 

 吹き出し口の方は、ラジエターの形状に合わせて分かれています。以前のエンジンとは違って今のパワーユニットはコンポーネントごとに冷却オイル用ラジエターが配置されていますから、サイドポッドの内部も随分と複雑な構造になっているのです。それに合わせて効率的に冷風を送るために、こうした完全専用冷却ファンが必需品なのです。

 

 この送風機の取っ手が付いたカーボン部分の内部は空洞になっていて、ここにドライアイスを投入して冷気を送り出します。ですから吹き出し口が金属のメッシュになっているんです。

 

 ですが、もっとガンガン冷やしたいという時には、こんなアイテムも登場します。

 

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 これが巨大なアイスボックスで、内部はもちろんドライアイスが満載。そこから突き出たホースを送風機にセットして(1枚目の写真の円筒状の部分の蓋を開けて接続します)、冷風を送りまくろうというわけです。予算のあるトップチームはこんなところにまで専用品を開発してどんどん資金をつぎ込んでいるわけです。

 

 これは結構暑かったブラジルGPのグリッド上で、マシンがやってくるのを待っている間にドライアイスボックスのホースが外れてメカニックが慌てているところ(苦笑)。

 

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 ちなみに、予算があまりないチームの場合、そんな大がかりなことはできません。たとえば●ォース●ンディアはこんな送風機。吹き出し口もサイドポッドのインテークの形状に合わせてボコッと押し込むだけのシンプルなものですし、送風機本体にドライアイスを入れる金属製の箱が付いているだけで、見ているだけで低温火傷しそうです(苦笑)。

 

 それでもカーボンで自社製作しているあたりはさすがF1というところでしょうか。

 

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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