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【アプレゲールですいません。】パドッククラブの裏事情

20140913-02

 

 一昨日は、鈴鹿をはじめとしていくつかのグランプリのパドッククラブは不人気だというお話をしました。

 

 その他にあまり人気がないというかあまり各チームの個別スイートが用意されていないところというと、マレーシア、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ベルギーといったあたり。やはり周辺に豪華な宿泊施設がない、サーキット以外に楽しみがあまりない、それからスポンサーが存在しない国では不人気です。

 

 それでもどうしてパドックラブがどのグランプリでも運営されているのかというと、バーニーさんの息のかかったオールスポーツ・マネージメント社が一手に取り仕切っていて、F1に出入りする各チームや主要スポンサーなどはそれぞれ一定の席数を購入することが暗黙の了解になっているからなんですね。小さな村社会の税金のようなものと言えば聞こえは悪くないですが、まぁ言ってみれば“みかじめ料”のようなものですね(苦笑)。

 

 どのチームも各グランプリで最低でも1テーブル(=10席)は買わなければならず、10テーブル以上買うと1つの観戦スイートが与えられ、それ以下だとCLUB SUITEなどという名前がつけられた大部屋にテーブルが用意されます(ファンとしてはこちらの方が嬉しかったりしますが)。

 

 こうしたパドッククラブのチケットは、一般のファンに売って商売にしてもよし、スポンサーなどVIPの接待に使ってもよしといった感じ。例えば自動車メーカーなどであれば現地のディーラーや重要な取引先を招いて接待ツールとして使うケースが多いようです。でもフェラーリなどは熱心でなおかつ裕福なファンも多いですから、通常価格よりもやや割高なプレミアム価格で販売していたりもします。チームによっては各国地元の代理店を通して販売していたりもします。

 

 日本GPでは鈴鹿サーキットがパドッククラブに結構な席数を用意して、観戦スイートを運営していたりもします。シンガポールGPでは、パドッククラブ全体がシンガポールGP主催者に飲み込まれて、独自の総合ホスピタリティサービスまで提供されていたりします。グランプリによって微妙に異なっているわけです。

 

 というわけで、パドッククラブのチケットが入手方法はチームによって異なるのですが、「あのチームのパドッククラブチケットを購入して楽しみたい!」という場合は、各チームに問い合わせてみるのも一案。基本的にはグランプリの1カ月前くらいが購入期限なのですが、もしご希望の方がいらっしゃれば『F1LIFE』(info@f1-life.net)宛てにご連絡頂ければ、各チームに問い合わせることも可能かと思いますので、ご遠慮なくご相談ください。

 

20140913-01

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

  • コメント ( 1 )

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  1. bule

    メルセデスの場合は、メルセデスベンツ車のユーザーにも、5月にメールで鈴鹿GPの連絡がありました。
    価格は米ドル表記で、3日間で一人4,600ドル、2日間で一人4,200ドルでした。
    パドック専用駐車場は180ドル。(3名以上購入の場合のみ)
    パドッククラブでの朝食昼食ケータリング、ゲストトーク、ピットウォーク、観戦グッズのプレゼント。

    行ってみたいなと思いつつ、一人で行くわけにもいかないので、なかなか買えないですねw
    一人分だったらなんとか頑張っていくんですけどね!

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