REGULAR【連載】

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 今回のF1紀行は、ベルギーGP編です。

 

 スパ・フランコルシャンと言えば、F1ファンの人なら一度は行ってみたいと思われるサーキットでしょう。が、毎年行ってると「行くのツラいな〜」となります(苦笑)。そのくらい、山奥なんです。もしかすると、全サーキットの中で最も人里離れているというか、主要空港からのアクセスが良くないサーキットかもしれません。

 

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 我々取材班はドイツのフランクフルトの空港に降り立ち、そこからレンタカーでスパを目指してひた走りました。パリから来るという人もいます。サーキットには姿を見せませんでしたが、コバヤシ選手も浦パリからスパに来ていましたね。えぇ、どの空港からも遠いんです。チームスタッフはブリュッセルの空港を使うというケースもありましたが、日本からの乗り継ぎだと便数が少なくて不便ですからね……。

 

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 途中、まだドイツ国内ですがスパウェザーも真っ青の豪雨に見舞われたりしつつ、3時間ほど走って国境の街アーヘンへ。ヨーロッパではガソリン代がリッター1.5〜1.6ユーロ(205〜218円)ほどしますから、燃料代もバカになりません。

 

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 高速道路のサービスエリアになっていますが、左側が高速の本線で、その上の陸橋が国境を示すラインです。この陸橋よりもこちら側がベルギーで、あちら側はドイツ。

 

 EUになる前、昔はここで検問や税関検査をやっていたんですね。今ではパスポートチェックも何もありません。気付くと国境を越えてベルギーに入っています。便利な世の中です。でも、このボーダーを超えた瞬間に、店員さんとか周りの人たちが話す言語がドイツ語からフランス語に変わるのが不思議です。

 

 我々はアーヘンに宿泊しましたが、ここから毎日1時間ほど走ってスパへ。サーキット周辺の民宿はかなり高くなってきたので、最近ではチームスタッフもあまり泊まっていませんね。20分ほどのところにあるベルビエかさらに先のリエージュなどに泊まっています。スパの街に数件しかないちゃんとしたホテルに泊まれるのは本当にごく一部のVIPのみです。

 

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 ベルビエからスパに向かう高速道路は、日曜の朝は大渋滞でした。見事な出口渋滞。2000mほど続いていました。関係者はその先の臨時出口から脱出して裏道でサーキットに向かいます。

 

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 高速を降りてサーキットが近付くとこんな風景に。道路というか林道を抜けて行きます。

 

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 そしてフランコルシャン村に到着。この坂の先がラ・スルス、メインストレートへと続いています。昔はそこからスタベローまでず〜っと公道だったんですね。当然ながら、サーキット自体もこんな道でした。

 

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 GP2が利用する旧ピットは昔ながらの趣を残していますね。F1ではもう長らく使われていませんが、サポートレースでは今も現役バリバリで使われてるんです。ですからパドックはトランスポーターのみで、ガレージ用のテントはありません。さすがにセッション時のピットはF1ピットを使いますので、ここをGP2マシンがバンバン駆け抜けていくことはありません。

 

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 とにかく今年のスパは寒かった。朝晩は気温が7度とかまで冷え込んで、息も真っ白でしたから。しかもセッション外の時間も雨が降ったりやんだりのスパウェザーですし。某日本人GP2ドライバーI選手なんて、「ホント、なんでこんなとこにサーキットを作っちゃったんでしょうね」なんて言ってましたから(笑)。

 

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 でも日曜だけは晴れてくれて良かったですね。レース後はサーキット開放です。オールージュを歩けるのは嬉しいですね。

 

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 スパのグルメというのはフライドポテトとワッフル以外あまりないんですが、今年はロレックスさんにご招待頂いて、スパの山の中にあるお城で素敵な晩餐会に参加してきました。

 

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 地元の食材を使った素敵なベルギー風フランス料理でした。どれも見た目も美しく、なおかつ素材の味を存分に生かす繊細な調理で、非常に美味しゅうございました。

 

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 各国のメディア関係者が1〜2名ずつお呼ばれしていたのですが、ロレックスのイメージに合うF1ドライバーは誰か?という話になり、ヨーロッパ人たちのイチオシはやはりジェンソンとニコちゃん。不人気はハミちゃん(あのピアスがダメらしい)。日本人ドライバーは名前すら挙がりませんでした(涙)。まぁ、彼らが見ている方向性がなんとなく分かりますよね。

 

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 スパと言えば、温泉が湧き出るからスパ。というか、この地名が「温泉」の英語の語源になったといわれています。で、今ではスパから湧き出るミネラルウォーターも販売されています。この辺の地域ではあちこちで見かけますし、最近では世界各地に輸出もしているようですね。

 

 温泉だけあって硬質でちょっとパキッとしたお水ですが、青色ボトルのスティルウォーターよりも、赤色ボトルのスパークリングウォーターの方が美味しいかも。かなり炭酸ガスは強めです。炭酸は苦手という人には、緑色の微炭酸バージョンもあります(それでも日本の標準的な炭酸水くらいの強さですが)。

 

 ただまぁ、全体的に食は不毛の地です。「スパといえばここ!」みたいな名物レストランはありません。

 

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 といった感じで、帰りはアーヘンから1時間ちょっとで到着するデュッセルドルフから成田に直行便で帰りました。ANAが今年から就航したんです。これなら楽ちん。行きもデュッセルにしとけば良かった……。電車でアーヘンやベルビエ、リエージュまで行くという人にもこの方が便利ですね。

 

 天気はどうしよもないにしても、もうちょっとアクセスが良くなってくれればなぁ……。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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