REGULAR【連載】

20140820-01

 

 日本のファンの皆さんは、いろいろとヤキモキする気持ちもあると思いますが、とにかく今は待ちましょう。当人たちだって、待つしかない状況のはずですから……。

 

 こういう時に上がってくる情報というのは海外からのネタばかりで、日本のメディアは全然ダメだとか日本人ジャーナリストは全然仕事ができないなんて言われたりもします。

 

 でもそれはちょっと違うと思います。少なくとも日本のF1関連メディアに関して言えば、これは情報収集能力とか発進力の問題ではなくて、日本メディアが抱えている構造的な問題だと思います。

 

 日本人ジャーナリストの立場で言えば、我々はみんな自分で取材経費を捻出して取材に行き、そこで拾ったネタで原稿を書いて経費以上の収入を得て家族を養っています(独り身の僕が言うのもなんですが(苦笑))。よく、どこかの媒体が飛行機代やホテル代を出してくれてるんでしょ?なんて言われますが、今時そんな媒体なんてありませんから(もちろん雑誌編集者は会社の経費で来てますが、レギュラーで来ているのはみんなフリーランスの人ばかりです)。

 

 ですから、仮に今自分が貴重な情報を持っていても、それをツイッターやブログに無料で書くわけにはいかないんですね。収入を得なければなりませんから、どこかの媒体から依頼があって初めて書けるわけです。

 

 でも日本ではきちんとジャーナリストに原稿を依頼して(つまり記事に予算をかけて)運営しているウェブサイトはかなり限られています。レース専門サイトでいえば『AUTOSPORT WEB』(とF1速報WEB)だけです。他は全部海外記事の翻訳コピー。だから日本人ジャーナリストは全然仕事してなくて、ネタ元は海外ばかり……みたいな状態になるんです。どちらかといえば日本人ジャーナリストは雑誌に書かせていただくことの方が多いですし、それはあまりネットには出回りませんしね。そもそも、どこかからの依頼で書かせていただいたネタは、他の場所でそれも無料でペラペラ喧伝するわけにもいきませんし。

 

 逆に海外のF1ジャーナリストはほとんどが雑誌や新聞の社員記者で、会社の経費で取材をしています。どこからも経費を出してもらっていない純粋なフリーランスというのはほとんどいません。ですから、自分たちが書いた記事の宣伝も兼ねてツイッターやブログなどでネタの一部を明かすこともできるんです。フリーランスでも英国人(英語ネイティブスピーカー)はチーム関係やスポンサー関係の割の良い仕事が結構あったりしますしね。だから彼らは半分趣味みたいなブログやツイッターができるんです。

 

 日本のF1関連メディアはそんな構造的問題を抱えているわけですが、それをなんとかしたいと思って始めたのが『F1LIFE』の課金制度です。そのへんのコピーメディアに満足していない方に、ここにしかない情報をお届けするために始めました。広告だけで収入が確保できて無料でお届けできればそればベストなんですが、残念ながら現状ではそれは不可能なので、こうした考え方に賛同してくださる方々に購読して頂くというかたちを採りました。

 

 正直言って現時点では『F1LIFE』単独で大きな収益が上がるような状態ではありませんが、今後メディアのあり方を変えていくためにも続けていくことが必要だと思っていますし、決して安くないお金を払ってくださっている会員の方々にはできるだけ特別な情報やアイテムをお届けしていきたいと思っています。僕自身、自分の持てる情報を気兼ねなくここに書けることは非常にありがたく感じていますしね。

 

 ここ数日、図らずもそんなことを考えていたのですが、このあたりのお話はまた日を改めてゆっくりとさせて頂きたいと思います。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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Comment

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  • コメント (2)
    • satohirox
    • 2014年 8月 20日

    これを読んで、プレミアム会員になりました。
    大変でしょうが、F1 LIFEならではの情報を期待しています。
    がんばってください。

    • MINEOKI YONEYA
      • MINEOKI YONEYA
      • 2014年 8月 25日

      ありがとうございます! そうおっしゃって頂けるととても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!

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