【アプレゲールですいません。】下位を走っているドライバーの記事なんて要らない？
今日はちょっと皆さんにお聞きしたいことがあって筆をとりました（という表現も、PCで原稿を書く今じゃどうなのかと思いますが）。
ある方が「底辺を走っている小林可夢偉の記事なんか要らない、日本のメディアはもっと意義のある記事を書け（載せろ）」という意見が出ていました。
確かに、それは一理あると思います。
僕もまだ日本メーカー各社や日本人ドライバーがF1で元気だった2005〜06年頃にF1の世界にやって来て、優勝争いなんかそっちのけで日本人関係者だけを取材してそれで仕事が完了しているメディアの人たちを見て不思議な気持ちになったものです。それでF1メディアと言っていいの？って。
でも、今のF1界においてコバヤシ選手がただ一人の日本人ドライバーとして奮闘していて、確かに底辺だしポイント争いなんか絡めないし救いようもないレース週末だってあるけど、それでもその一挙手一投足を知りたい！という日本のファンの方も少なくないのではないかと思います。優勝争いじゃなくても、最下位のドライバーだってひとつ上のポジションに上がるために戦っているし、誰もが自分というドラマの主役なんです。
ファンならそれを詳しく知りたいと思うだろうし、メディアの側が下位争いだから要らないと決めつけてスルーするなら、他国人の“その他大勢”の人たち、例えばチルトンやビアンキのレースが全然詳しく分からないのと同じように、コバヤシ選手のこともなんだかよく分からないまま終わってしまいます。裏側でどんなドラマが起きていたのか、ドライバーやチームスタッフたちがどんな苦悩や努力をしていたのか、それを伝える人はいなくなってしまうし、誰も知ることができなくなってしまいます。
日本人だから日本人ドライバーの奮闘ぶりを知りたいのはごく自然なことだし、実際に日本関連の記事はアクセス数が多くてランキングの上位に並びます。この『F1LIFE』でもそうですし、僕が書かせて頂いている他の媒体でもそうです。
というか、そもそも「日本メディア」と言ってもいろいろです。
日本のF1専門雑誌はもちろんコバヤシ選手のことを取り上げます。しかし海外サイトのコピー記事に依存している一部のウェブサイトは、海外メディアが“その他大勢”だからスルーしていて情報の少ないコバヤシ選手の記事は充実していませんよね。
それに現場で取材している我々ジャーナリストとすれば、自分が「取材したい、書きたい」といっても、それを掲載してくれるメディアがなければどうすることもできません。
結局の所、需要があるから供給があるわけです。
ちょっと話が横道に逸れましたが、『F1LIFE』読者の皆さんはいかがお考えでしょうか？ 僕は『F1LIFE』では日本人の日本人による日本人のためのメディア、ということを第一に考えて積極的に日本関連の記事をお届けしていますが、下位を走っているコバヤシ選手や日本人GP2ドライバーたちの記事なんて“そこそこ”で良くて、それよりももっといろんなトップドライバーたちの記事も充実させた方が良いでしょうか？
この記事のコメント欄でも良いですしinfo@f1-life.net宛てでも構いませんし、僕のTwitterアカウント@m_yoneya宛てでも結構ですので、ご意見をお聞かせ頂きたいなと思います。皆さんのご意見を参考に、『F1LIFE』の方向性を今後変えていくべきかどうかも考えたいと思います。
※別に喧嘩を売ってるとかではなく、どちらの考え方も正しいと思うので、純粋に皆さんのご意見が聞きたいだけです。
（text and photo by 米家 峰起）
その記事は読みました。確かに、と思う部分もありました。
でも、自分はF1-LIFEに関しては今の方向性がいいと思います。
小林選手、伊沢選手、佐藤選手、日本人エンジニア、メカニックの人たちの『生』に近い声が読めるのは今はここだけですから。
私は日本人ドライバーの情報が欲しくて、サイトに支払いをしています。 毎月の金額としては 少し高いと思っています。 私としては、もっともっと日本人の情報が欲しいです。 例えば、メカニックは可夢偉選手をどう感じているか？ エンジニアのコメントやマネージャーの紹介など F1雑誌では得ることのできない日本の情報が知りたいです。 F1リアルスコープやF1紀行 各ドライバーの紹介など F1の情報は十分にあると思います＆F1雑誌で読むことができます。 F1雑誌では日本人の情報が足りません。 もっともっと 日本人の情報が欲しいです。
もちろんカムイ（＆その他の日本関係者）の記事、大歓迎です。ダントツ興味が湧きますよ、やっぱり。
それ以外で面白いと思うのは「F1ドライバーってこんなヤツ」「アプレ」「F1ギョーカイ用語」ですかね。
「モノ」や「その場の雰囲気」の紹介もよいですが、やっぱり「生の声」の紹介／レポートこそがこのサイトの一番の売りとなれるのではないでしょうか（そしてそれが日本関係者なら言うことなし！と）。
そこらへんの比重がもっと増えれば、充分にプレミアム月額料金相応になると思います。
カムイの記事が楽しみで、このサイトに来ています。カムイを通じて、上位を走る大変さ、中団争いの面白さ、そして、後方チームの苦労、を知ることになって、レースを見る目が広くなりました。22人、1人1人のドラマがあるという事に、気づかされたのは、下位チームで奮闘しているカムイの記事があったからです。
間違いなく、カムイの記事や佐藤公也の記事があるから、毎月会費を払って読む価値があります。
日本人選手の記事、とくに他のメディアではみられない内容に読みごたえがあるので会員になっています。
どうか、これからもカムイ、佐藤公也の日本人選手の記事、こちらのサイトの特色である内容を充実させてほしいです！
他の方も架かれていますが、このスタンスだから私はF1LIFEに価値を感じていてそれにお金を払っているんです。むしろもっとマニアックな記事でも全然OKですよ(笑)
いまオープンなメディアの日本語記事の多くが海外ソースの翻訳や転載ばかりですが、そんな中でしっかり取材をした上で書かれているF1LIFEの記事にはとても価値があると思います。
要らないのは、普段本筋のところは全く取材せず、ゴシップネタだけ総力取材をするあの人達です。時には解釈違いしたりとかF1ファンにとっては迷惑でしかないですからね
F1が好きなので色々な有料記事に目を通しますが例の記事ももっと頑張れと叱咤激励では無いかと思います。みんなレースが好きなんだと思います。FI-LIFEは日本人目線で書いていただけるのでわかりやすいし現地に行ってみたくなるようなワクワク感があってとても好きです。これからも小ネタをよろしくお願いします。
私もこのスタンスですから毎月会費を払って楽しんでます。
順位は関係なく、この世界の日本人ドライバーやメカニックやスタッフさんの事は興味ありますし、その世界における彼らの評価も気になりますね。
現場でしか得られない情報は本当に貴重ですので、雑誌や放送では出来ないそれ以上のことをどんどんアップしてください(笑)
あんなに大勢の日本人スタッフがF1の現場にいることは、F1LIFEを読むまでわかりませんでした。断片的な情報はありましたが、きちんとしたインタビューはほとんどなかったと思います。可夢偉の記事の充実具合はF1LIFEは群を抜いています。皆さんがおっしゃるようにこの記事があるから、お金を払っていることも事実です。唯一、可夢偉や日本人スタッフがF1で活き活きと働く姿が読めるメデイアとして、引き続き頑張って下さい。Tさんは可夢偉のマネジメントでも狙ってるのかなあ（笑）。
皆様、ご意見ありがとうございます。
日本人目線の記事というのは他メディアにはあまりありませんし、日本人ジャーナリストだからこそ現場にいてこれだけ日本人関係者に細かやかにフォーカスできるという利点も大いにあると思っています。今後も皆さんのご期待に応えられるように頑張っていきますので、よろしくお願いします！ もちろん、日本関係以外のネタもどんどんアップしていきますよ！