【アプレゲールですいません。】いつも以上に大変だったハンガリーの決勝後
ハンガリーGPが終わって、ようやくシーズン前半戦も終了。どの関係者も夏休みに突入です。
夏休みは紳士協定で2週間のファクトリーシャットダウンが行なわれますが、どのチームも残り1週間の実働時間をできるだけ後に持ってくるためにハンガリーGP翌日の月曜日か火曜日には封鎖してしまうので、関係者はみんな日曜日のうちにファクトリーに帰ってしまうんです。フェラーリの浜島さんなんかも、パドックでずっと探していたんですが連絡を取ってみると「もう空港にいる」と。
普段から決勝後の取材というのはレース週末の中でいちばん大変だったりします。土曜日まではどのチームもスケジュールを分単位で決めて取材時間も取ってくれていますが、日曜の決勝後はテレビ用の囲みに出た後は成り行きに任せた取材しかできません。
本当なら決勝後の取材が一番重要なはずなのですが、ドライバーや首脳陣はその日の夕方のフライトで帰るという場合がほとんどですし、エンジニアたちもレース後のブリーフィングが早く終わったり長くかかったりというのはその時々で違いますから、とにかく時間が読めないんですね。だから決勝後の取材というのはスケジュールが決まっていなくて、行き当たりばったりでどれだけ脚で稼げるかみたいな勝負になるんです。
ちなみに時間を決めて取材応対をしてくれているのはフェラーリとウイリアムズ、ケータハムのみ(ウイリアムズはミーティング後なので、時間が大幅に遅れるのが常ですが……)。それ以外はパドックを歩き回って見つけたら聞く、みたいな感じです。もちろん、今日はどうしてもこの人に話を聞きたいという場合には、他の取材は諦めてターゲットが表われそうな場所に張り付いて待つこともあります。……って、完全に刑事の張り込み状態ですね(苦笑)。
というわけでグランプリ週末で最も大変な決勝後の取材なのですが、ハンガリーGPは前述のような理由でどの関係者もいつも以上にどんどん帰って行ってしまいましたから、さらに大変だったのでした……(冒頭の写真は決勝後のハンガロリンクのメディアセンターです)。
(text and photo by 米家 峰起)
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