REGULAR【連載】

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 この昆虫的ともシャア専用なんとか的ともいえる装置、一体何かと言いますと、フェラーリの2014年型ピットシグナルです。今回の【F1リアルスコープ】は、この新型ピットシグナルにフォーカスします。

 

 ヨーロッパラウンドの開幕となるスペインGPから投入され、ピットストップに使用されています。

 

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 正面から見るとこんな感じ。上の写真と併せて、かなり後退角のついた3次元形状をしているのがお分かり頂けると思います。昆虫の目のようなライト部分も、かなり尖った形です。

 

 見て明らかな通り、向かって左側が赤ライト、そしてタイヤ交換作業が完了すると右側の緑ライトが点灯してドライバーにゴーサインを出します。導入当初は視認性の点でやや難があったようですが、改良されてこの形に落ち着いています。

 

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 こちらが実際のピットストップ風景。ドライバーが見ているのと反対の側には、クルー用の4つの小さなライトが並んでいます。作業前は右端の赤、作業中はその左のオレンジ色が点灯しています。

 

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 そして作業が終わればグリーンライト。リア2輪のガンマンとジャッキマン、そしてフロント2輪のガンマンとフロントジャッキマンが手元のボタンを押すと、グリーンに変わります。ジャッキマンは降ろすと同時にボタンを押し、マシンが発進するのと同時に横へジャッキを引き抜くんです。

 

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 裏側のディテール写真がこちら。従来通りブレンボのロゴが付いていて、その上にクルー用のライトが4つ。前出の写真を見ると、このライトは後方正面だけでなく上面にも長々と伸びていることが分かります。

 

 左から2番目の黄色のライトは機能が不明ですが、おそらく緊急事態を知らせるライトではないかと思われます。従来のロリポップマンの代わりに作業全体を監視している役割のクルーがいて、その人が緊急事態を察知してボタンを押すとグリーンにはならない仕組みになっています。

 

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 裏側を正面から。見る角度によってかなり形状の印象が変わります。内部には信号ライトなど機材が入っているので、整備用にパネルが外れるようになっていますね。全体はかなり複雑な形状をしていますが、実態はかなり薄く作られていて、それを斜めに角度を付けて配置することでアバンギャルドな印象を生み出しているんですね。

 

 速さには直結しないこういう箇所のデザイン性にこだわるところがフェラーリらしいですね。マシンの速さが充分じゃないのにこういうところにこだわるなど言語道断!という声も聞こえてきそうですが、これだからこそフェラーリなのではないでしょうか(笑)。

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Ferrari)

 

 

 

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