
【F1ギョーカイ用語】「DIRECTION」(ダイレクション)
「DIRECTION」(だいれくしょん)
え〜、最初に言っちゃいますが、これが流行ってるのは一人だけですね。はい、マッさんです(笑)。
マッさんはもうこの言葉がものすごい口癖で、何でもかんでも表現に困ったらこの言葉を使って乗り切っちゃうんです。
「ぐっど・だいれくしょん」
「ばっど・だいれくしょん」
嬉しいときも苦しいときも、いつでも「だいれくしょん」。これがまた、ひらがなで「だいれくしょん」って書くのがぴったりなくらいの可愛い発音で(笑)。
なぜ速かったの? 「う〜ん、クルマのフィーリングが『ぐっど・だいれくしょん』に行ったんだ!」
なぜ遅かったの? 「う〜ん、レース展開が僕らにとっては『ばっど・だいれくしょん』に行ってしまったんだ……良い『だいれくしょん』を見つけないとね……」
みたいな(笑)。
でも、どっちかというと悪いときの方が全部この言葉でごまかしちゃう、みたいなところがありますね。全部「だいれくしょん」のせいにしてしまうという(苦笑)。去年の後半なんて、受け答えがほっとんど「だいれくしょん」ばっかりでしたもん。逆に先週オーストリアでポールを獲ったときはものすごく饒舌でペラペラ喋っていたので、全然「だいれくしょん」なんて出て来ませんでしたね!
仕事の失敗でも自分が悪いことをしたときでも、なんでも「だいれくしょん」のせいにしてしまえる、魔法の言葉です(笑)。
あと、「For sure!」っていうのもマッさんの口癖で、日本語で言うと「もちろん」とか「絶対自信あり!」というニュアンスの表現なんですが、キツい質問をされたときなんかはまず「For sure!」と言ってから強がりを言います。
フェルナンドに勝てますか? 「For sure, 僕は今だって速いよ!」
フェラーリ時代はどうでしたか? 「For sure, フェラーリでは素晴らしい時間を過したよ」
きっと自信のなさの裏返しですね(苦笑)。皆さんも強がりを言うときにより強がってこれを使ってみましょう。
(text by 米家 峰起 / photo by Williams)
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