ジャーナリストだなんて、おこがましい
元旦から大きな災害が起き、被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
こういう時には本当に、自分の無力さを痛感します。僕たちのやっているのは日々の生活に関わる報道ではなく、言ってみれば生きていく上で絶対に必要ではないもののことをあれこれ伝えるだけの仕事であって、だから僕は自分の職業を“ジャーナリスト”などとは言わないようにしています。本物のジャーナリストの方々に失礼だと思うので。
命の危険に晒されるとか、食べるものもない、安心して眠ることもできないという状況下では、僕らのやっていることなんて、本当に無意味なことです。被災地から遠く離れた場所にいる僕でさえ、長く揺れを感じ被害や警戒を伝える報道を目にすれば心が落ち込んでしまうのですから、被災地の皆さんの置かれている状況たるや、想像を絶するほどでしょう。
でも、その最悪の事態さえ脱すれば、生きていく上で絶対に必要なものでなくても、無駄なことが心や暮らしを豊かにしてくれる。僕はそんな無駄なことも大切だと思っています。それが音楽であったり、美術であったり、笑いであったり、スポーツであったり、人によって違うのは当たり前で、それがF1だという人がいても良いじゃないかと。
というわけで、『F1LIFE』ならびに『F1LIFE channel』は平常通り更新していきます。
新年最初の記事は、短期集中連載としてホンダ第4期のターニングポイントを振り返る記事をお届けします。初回は2013年5月、参戦前夜のお話(といっても初年度の話まで含めていますが、それも2013年の決断がまずかったという話をするためですね)。
今までに何度か書いてきたことではありますが、当時のことを思い出しながら、そして新たに分かった事実なども加えながら書いています。意外と、サラッとすごいことを書いていたりするので、読み飛ばさないようにしっかりと読んでみてくださいね。
【短期集中連載】ホンダ第4期、苦境と成功のターニングポイント
https://members.f1-life.net/report/118607/
(text and photo by 米家 峰起)
スポルティーバのタイトルですね。筆者はタイトルには関わっていないと以前に話されていたので、「あぁ、これは不本意なタイトルだろうな…」と思っていましたが。
まぁその件だけではないのですが、一般的に分かりやすい肩書きとして『ジャーナリスト』と言いがち問題っていうのはあるかなぁと常々思っています。人様のことは言いませんが、少なくとも自分自身はモータースポーツのことをあれこれ書いたり喋ったりするくらいで『ジャーナリスト』はないよなぁと思っています。