2014 Rd.5 SPAIN

20140508-10

 

 GP2の第2ラウンドとなる今週末に向けて、佐藤公哉に話を聞いた。初戦バーレーン・ラウンドの後はAUTO GPに参戦して2勝を挙げポイントリーダーの座につくなど活躍を見せたが、今週末の第2戦に向けてはどうアプローチするのだろうか?

 

ーーこのサーキットは経験あるよね?

「バルセロナはAUTO GPのテストでもF3でも走っているので知ってますね。それにアダックス時代を含めてこのチームもここでは速いので、少し期待できそうですね」

 

ーーインターバルの間にはAUTO GPに出たりチームのファクトリーに行ったりしたんだよね?

「AUTO GPは割とすんなり勝てちゃったので、トレーニングにならなかったですね(苦笑)。ピレリタイヤに比べるとクムホタイヤはすごく硬いし、こんなに雑に走っていても大丈夫だったんだなと改めて思いましたね。あとはバレンシアのチームのファクトリーでシミュレーターに乗ったりしてきました。今回もこのレースが終わったらそのままバレンシアへ行って、次のモナコまでイタリアの自宅に戻らずにチームとみっちり過ごす予定ですし」

 

ーー前回上手く行かなかった予選でのタイヤの使い方は何か対策はできた?

「シミュレーターでとにかく1周で上手くまとめるように練習してきましたね。タイヤのグリップが減っていくところはシミュレーターでは出せないので、とりあえずタイムアタックの1周目でしっかりとセクターをまとめてタイムを出せるようにっていうことですね。

 噂によるとここは左フロントがもたなくなるみたいなんで、アタックの2周目まではタイヤがもたないでしょうし、1周目でしっかりとタイムを出すことが重要になるでしょうね。1周か1周半くらいしかもたないみたいです。サーキットの前半でフロントタイヤを使っちゃって、後半でリアタイヤを使っちゃって、2周目は行きたくてももう無理だっていう」

 

ーーじゃあ今回の予選はさらにドライバーの腕が試される?

「そうですね、あとは運と。アタック1周目で渋滞に引っかかりでもしたらもう『お疲れ様でした〜』って感じですからね(笑)」

 

ーー今週もまずは入賞を目標にという感じ?

「僕らは第1レースでいかにトップ8に入るかっていうところですね。もちろん優勝もポールも狙ってますけどね。体感速度ではタイムは出てるはずなんですけど、ディスプレイに表示されるタイムは体感速度から1秒半くらい遅いんですよね……。クルマの限界を引き出せている感じはしてるんです。でも後でデータを見たらチームメイトの方が速かったりする」

 

ーーどういうところに差がある?

「ブレーキングが負けてますね。踏む位置と踏力はだいたい同じで僕の方が踏んでるくらいなんですけど、彼は抜くのが上手いんですよね。カーボンブレーキは難しいですね。鉄のブレーキって簡単だったんだなって思いますよ。ブレーキの温めも下手なんですよ、アウトラップの温度の上げ方が緩やかすぎるって言われています」

 

ーーここはストレートが長いから冷えちゃうし?

「そうですね。ストレートでブレーキ踏みっぱなしでいけば冷えないんで空けど、それじゃ燃えちゃうでしょうし。それこそ『消火器、消火器!』ってなっちゃいますね(笑)。今週タキさんは来てないんですけど。バーレーンで余計なことばっかり言うから、ビンツェンツォ・ソスピリ(ユーロノバ社長)に出禁だって言われてましたから(笑)」

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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