2018 Rd.12 HUNGARY
【Rd.12 HUN・木曜】ホンダ田辺豊治TD「キー離脱は、今週末のレース運営には特に影響ありません」
トロロッソ・ホンダにとってはシンパッケージ的に有利と思われるハンガリーGPだが、その直前にテクニカルディレクターのジェームス・キーの電撃移籍というニュースが飛び込んで来た。チーム側も青天の霹靂でまだ情報が錯綜している状態だが、その影響も含めた今週末のハンガリーGPについてホンダの田辺豊治テクニカルディレクターに話を聞いた。
ーージェームス・キーが離脱するという突然の展開になりました。
「今のところチーム側から正式な情報が落ちてきていませんので、我々としてはコメントできない状況です」
ーーホンダとしても突然の報せだったのでしょうか?
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チームの人間がレース直前の報道で知るようなやり方で、(よりによって)MCL移籍をキーさんが画策していたのだとすると、自分が田辺さんの立場なら確実に人間不信に陥ります。田辺さんの相変わらずの冷静な受け答えがすごいです。心中お察ししますが。第三期のバトンゲートと似た状況にも見えるのですが、もしかしたら田辺さんはあの時も当事者だったのでしょうか。
ジェームスはまさかこんなことになるとは思っていなかったでしょうね。MCLがSTR契約終了後の契約を事前予約するのは勝手ですが、それは関係者の間に秘めておけばSTRとの契約更新のタイミングまでは普通にSTRで仕事ができたはずですし、ジェームスもそのつもりだったのではないでしょうか。こんなふうにリークされてしまったので飼い殺しになってしまって、このように技術者としての優れた能力が無駄になるのはF1界全体にとっての損失だと思います。
田辺さんとしても心中は色々思う所もあるのでしょうが、田辺さんは「田辺屋の暖簾」と言われるほど腕押しですから(苦笑)、メディア向けにはそう言いますよね。
技術者が自分の力が発揮できるところに移動するのは当たり前ですが、なぜマクラーレンがこの段階で発表したのかが疑問です。ジェームス・キーとチームとの契約に、自由に移籍交渉はして良いし好きに公表して良いという一文があって、キーが勝手に口走るのであれば構わないですが、普通考えられないので、マクラーレンの嫌がらせとしか思えません。
マクラーレン側は「契約があってもF1のやり方でどうにでもなる」と契約の買取もしくは交換条件での契約解除を考えているようですが、それを裏側でやるのがF1のやり方であって、決着どころか交渉前にマスコミにベラベラ喋るのはF1のやり方ではないですからね。去年のホンダに対するやりかたもそうでしたし(開幕前のPUスイッチのリークなど)、ザック・ブラウンはどこかはき違えているのかもしれません。
トランプ大統領をリスペクトしているかもしれませんね(^^;