【新車解説】ルノーR.S.18、没個性的なルックスは仮の姿か?
2018年2月20日、ルノーは2018年型マシンR.S.18の写真を発表した。ただし実車の写真は1枚のみで、それ以外はCADデータによるレンダリング画像となっていて、本当の姿は包み隠されている。
ルノーはワークス復帰から3年目のシーズンとなるが、財政が逼迫していたロータス時代に流出した人材の最増強や旧態化していたエンストンの設備アップデートなどを過去2年間を通じて行ない、ようやく体制が整いつつある100人以上を増員してスタッフ数は35%も増え、ファクトリーはマシニング、コンポジット、CFD、ペイントショップ施設を増強、さらに自社風洞もアップデートし、開幕までにはギアボックスのダイナモも始動する。
マシンは昨年型R.S.17の正常進化型だが、サスペンションの刷新によってメカニカル面を強化したうえ、空力面でもダウンフォース発生量を大幅に増大させているという。ただしチームは優勝争いに加わるとは期待しておらず、「そこに向けてさらに一歩前進する」という表現に留めている。昨年たびたび悩まされた信頼性の確保を最重要課題と掲げているが、年間3基となり懸念のパワーユニットは「公称950馬力以上」としており、出力面でかなりの進化を窺わせる。
一見してR.S.18は他チームの2018年型マシンとは違ってこれといった目新しさがない。しかしルノーはロータス時代から例年オンラインではレンダリング画像を発表しており、実際にテストに持ち込むローンチ仕様のマシンとはディテールが異なることが多い。今回発表されたレンダリング画像も開発途上のものや昨年型パーツが取り付けられており、マシンの詳細は明らかにしていない。そのためR.S.18の本当の姿や空力コンセプトはまだ不透明だと言える。
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