2017 T2 BARCELONA TESTING
【バルセロナ合同テスト・DAY4】ホンダ長谷川祐介「電源遮断は車体ハーネスが原因。新スペックPUは3日間ノートラブル」
ーー昨日に続いて最終日の今日も午前中の最後にコース上に2度も止まってしまいましたが、昨日と同じトラブルでしょうか?
「また電源が落ちました。昨日と全く同じ症状です。僕から申し上げることではないんですけど、クルマの電源ですね。まぁ、どっちがトラブルを出そうがチームとしてはトラブルが出たのは同じことですけど……」
ーー電源というのは、パワーユニットやERSではなく車体電源ということですよね?
「電源は(ERSとは違い)車体のものです。ただ、電源の大元はエンジンで発電していますから、最初(3日目のトラブル発生時)はそっちを疑ってそこを換えたんですね。バッテリーパックを交換しました。でも全然直らなくて、またすぐに止まっちゃいましたよね。え、さらに疑わしいところも含めて夜の間に(電源周りを)換えたんです。ホンダ側の部品は全て、初日と2日目に使って問題がなかった実績品に換えたんです。でも車体側のハーネスは大変なので換えなかったんです。それでまた問題が起きたので、これはもう車体側のパーツが問題だろうというところまでいったということですね。(原因に辿り着くのに)ちょっと時間が掛かっちゃいましたね……」
ーーそれで、車体ハーネスを交換したあとは何も問題なく走行できたと。
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時間が限られているので仕方ないけど、原因究明の手法がどうも場当たり的に感じますね。
現場では時間も設備もないので、まずはおおよその問題部位を推定し、そこを交換して推定が正しかったことを確認するというくらいしかできませんからね。車体側にしろPU側にしろ、問題が起きたものはファクトリーに送り返してから詳細な調査と原因究明ということになりますね。
だた、今回の電源遮断に関しては、換えやすいところから換えていって、面倒な車体ハーネス全体の交換は最後に回したフシがあり、そのせいで原因究明が遅れたとも言えます。3日目の夜に車体側のハーネスも交換していれば、最終日の3度のストップも時間ロスもなかったわけですから・・・。