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2022

【2022 Rd.14 BEL】日曜 岩佐歩夢「もっと全てを詰めていけば最後の2〜3台は抜くことができた」

2022 Rd.14 BELGIUM

 

ーースパ・フランコルシャンのフィーチャーレースは13番グリッドから8位フィニッシュ、最終結果はエンツォ・フィッティパルディの5秒加算ペナルティで繰り上がって7位となりました。

「結果としては7位でポイントが獲れたんですが、戦略はかなり良かったですしマシンセットアップも悪くなかったと思います。ただペースはあまり良くはなかったと思います。ミディアムで引っ張って前が(ピットインして)フリーエアになった時に、マシンバランスは良かったので前のフェルシュホーよりもこっちの方がペースは良いだろうと思ってここからガンガン攻めて行こうと考えていたら、思ったほどペースが良くなくて追い着いて行けませんでした。それでも8位まで追い上げることはできましたし、ベースとしてのクルマの仕上がりは悪くなかったかなと思います。マシンバランスが良かったんですけどペースはあまり良くなかったという点は、次戦以降に向けてエンジニアと一緒に見直していかなければいけないなと思っています」

 

ーーソフトタイヤに履き替えてからのペースはどうだったでしょうか?

「ソフトに履き替えてからのペースは良かったんですが、少し抑えて走りすぎたかなというところが自分の感覚としてはあります。今まで課題としていたアウトラップなどは良かったんですが、ハウガーに押し出されて後ろにスタックしてしまったり、オーバーテイクの点でもブレーキングで少し劣っているという感覚があったのでなかなか思い切ったブレーキングで飛び込んで行って一発勝負という仕掛け方ができなかったというところが痛かったと思います。それを含めても、もう少しアグレッシブに行くべきだったかなと思います」

 

ーーレース1ではオーバーステアでオールージュやターン15でナーバスで踏めないという状況でしたが、今日は改善できていたでしょうか?

「オールージュはほぼ完璧に改善されていて、前のソフト勢が少しタレて来たときには僕はオールージュでかなりスロットルが踏めていてターン5で毎回オーバーテイクをするという感じでした。なのでその改善点はすごく良かったと思います。ただ気になったのはターン15はまだスロットルを踏めないという状況があって、それはオーバーとかアンダーとかではなくクルマの動きがピーキーでクルマが暴れるようなフィーリングだったからです。フリー走行でもあそこでハーフスピンをして飛び出して終わってしまいましたけど、あの時のよりももう少し酷くてバンピーな感じでスロットルを踏めない状態でした。そこがもう少し改善できれば最終シケインでのオーバーテイクもさらに改善できたんじゃないかなとは思います」

 

 

ーー第1スティントのかなり早い段階からソフトのタレが進んでミディアムの方が速くなりましたが、あの時点では上手く行くという手応えがあったでしょうか?

「2〜3周目にはミディアムの方が完全に速かったので、この戦略は間違いない良いだろうなというのは感じていました。ミディアムの方がデグラデーションが少ないので、ソフト勢がタレてきているところでどんどんプッシュして仕掛けていきました。そこで少しタイヤを傷めたというのも、その後にフリーエアになった時のペースに影響したのかもしれないと思っています。バトルをする中でダウンフォースがない分アンダーステアでコーナーに入っていって、立ち上がりはトラクションがなくてホイールスピンさせているという状況でフロントもリアもスライドさせていたので、ミディアムのペースが足りなかったのはそこかもしれません。ソフトのペースに関しては自分のアグレッシブさが足りなかったせいでペースが欠けていたのかなという部分があって、全てがクルマのせいだとは思っていませんし、クルマもドライビングも少しずつ改善できるんじゃないかなと思っています」

 

ーーミディアムスタートにも関わらず25周レースの15周目というかなり早い段階でのピットストップでしたが、セーフティカー待ちをせず早々に切り上げたのはミディアムのタレが進んだからですか?

「戦略的にはもう1周早くピットインしても良かったんじゃないかと思っています。ミディアムのタレ方はそれほど急激ではなかったんですけど、ソフトに履き替えてからのペースの方が速かったので、タラレバではありますがそれを見るともう1周早く入ってソフトの威力をもっと早く発揮するというのが良かったと思いますし、そうしていれば前の2〜3台を抜くことができたのかなとチームとしては考えています」

 

ーー今週は久しぶりにパフォーマンス面で苦戦するレース週末になりましたが、その中からここまで挽回できたことで得られたものは?

「フリー走行ではすごく自信があったんですけど、予選でそのスピードを失ってしまったのは僕自身の反省点もありますしチームとしての反省点もあります。結果として、チームとしては『この予選(の不振原因を把握できたこと)はすごく大きな収穫だよね』という結論になりましたし、今までにないペースの落とし方だったのでチームとしても僕としても新たに学べてすごく大きな経験値になりました。そこからレース1ではオーバーステアで乗りにくくて乗り味は良くなかったんですがスピードはあって、今日のレース2でも追い上げて5台抜いてレースを終えられているので、それを見ると元々のスピードはあったはずなのに予選での取りこぼしが痛かったという結論になりました。チームとして最後にしっかりリカバリーができたのは良かったですが、僕個人としてはもっともっと細かい改善点がありましたし、最後の2〜3台を抜けなかったのはその瞬間の状況だけではなくてもっと前のミディアムで走っていた時だったりソフトのスティントの序盤の走り方だったりペースの作り方、タイヤマネージメントの仕方など全て詰めていけば抜けなかったことはないと思うので、個人としてはそのあたりを今後に向けて改善してきたいと思っています」

 

 

(text by 米家 峰起 / photo by Red Bull)

 

 

 

 

 

 

  • コメント ( 1 )

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  1. w0fu1sg6

    むむ。。
    今年は届かないかなあ・・・
    もしかして、最後の日本人F1ドライバー
    マサ親方は、、、独立してあかんパターンかなあ。。。

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