05/24
【GP2モナコ・金曜】伊沢拓也「途中まで戦略は上手くいっていたのに、クラッシュしてはしょうがない」
ーースーパーソフトでスタートして、戦略も上手くはまって前走車のピットインでトップ10も見えていましたが、最後はクラッシュでレースを終えてしまいました。
「ミラボーでインに入られて僕は外に行ってしまったので、そのままタイヤがロックして真っ直ぐ当たってしまいました。避けないと当たっていた感じでしたから。ただ相手はタイヤ交換したばかりのクルマだったんで、それが分かっていたら僕ももう少しスペースを空けなきゃいけなかったかもしれないですね。ペース自体は悪くなかったと思うんですけど、予選があの位置で集団の一番後ろを走ってると、一番最初にそういうクルマに捕まってしまいますからね。(悪い流れの)全ては予選から始まっていたのかなとは思います」
ーースタートは?
「スタート加速は良かったんですけど、すぐに両側を2台に挟まれて行き場がなくなって。ターン1は荒れるだろうからイン側を行くことだけを考えてたんですけど、思ったよりも何も起きなかったですね」
ーーあれだけセーフティカーが入って、まだピットインしていないドライバーたちとのギャップが埋まる展開というのは、自分的には有利な流れだと思っていた?
「だったはずですね。スーパーソフトでスタートした理由というのがそれで、先にタイヤ交換をしちゃって後はこういう展開を待つしかないだろうと。どうせ速いクルマが後ろに来るだろうから、それを頑張って抑えるというのが僕たちが望んでいた展開だったんですよね。その期待通り上手くいっていたとは思うんですけど、まぁでもそこで当たってたらしょうがないですからね……」
ーーチームメイトとは敢えて戦略を分けた?
「いや、彼は前の方のグリッドからのスタートなんで、先にスーパーソフトを履いてすぐにピットストップをすると遅いクルマの後ろに捕まっちゃいますから。ここは追い抜きができないし捕まる可能性が高いので、今までのレースとは逆でそういう選択になったんです」
ーー14周目に赤旗中断になったフェアモントヘアピンでの多重事故の現場は?
「ちょうどヘアピンにいてすぐ後ろで止まっちゃいましたね。黄旗が2本出てたんでゆっくりいったんですけど、行ける道がひとつもなくて止まるしかなかったですね。あの後トンネルでストップしたクルマが何台もいましたけど、あれは水温だと思います。僕も結構ギリギリだったんです。昨日も実はフリー走行の後にパドックへ戻ってくる時に待機させられている間に水温が上がりすぎて、ウチは2台とも予選までにエンジンを交換しましたからね」
ーー明日のレース2は、同じように仕掛けられたらもっと厳しくインを締める?
「同じタイヤでスタートするんだったらあんなことは起きないと思いますよ。とにかく明日はフィニッシュすることを第一に考えて戦いたいと思います」
(text and photo by 米家 峰起)
Comment
- トラックバックは利用できません。
- コメント (0)
コメントはありません。