REPORT【報道】

20140515-01

 

 スペインGPを制して4連勝を上げ、開幕戦のリタイアを除き全勝。ついにポイントリーダーの罪に立ったルイス・ハミルトンは、メルセデスAMG移籍2年目にしてようやく“自分のマシン”を手にしたことで今があると語る。チャンピオン争いの最有力候補と目される中でもリラックスして目の前のレースに望んでいるという、ハミルトンの生の声をお届けする。

 

ーー開幕開幕から、今の人生はどうですか?

「もちろん今のところ人生は信じられないくらい最高だね。勝てればそりゃ何もかもが最高に感じるものだよ。でも今僕らに必要なのは、この成功に浮かれることなく地に足を付けていくことだ。もちろん今週末のレースでどうなるか、この先のレースがどうか、ワクワクしているけどね」

 

ーー常に優勝争いに身を置くことで、精神的に大変ではない?

「リラックスして臨めているよ。サーキットにやってくればスイッチを入れて別世界に行き、走り終わればまたスイッチオフして元の世界に戻ってくる。それだけのことだ。もちろん今年はこれまで以上に緊迫したシーズンだし、プロフェッショナリズムが求められている。特に素晴らしい仕事をするようなチームメイトがいれば余計にね。

 でも毎レース勝つチャンスがあるクルマとともにレースに臨むというのはもう何年もない。去年もいくらかはそんなこともあったけど、ここまでではなかったからね。あらゆる瞬間を楽しんでいるし、とにかく最高だよ。でもこれがいつまで続くかは分からないよ」

 

ーーバルセロナのサーキットはマシンのあらゆる性能の高さが問われると言いますが?

「ここはあまりストレートがなくて、短めのストレートを含めて2本しかない。他チームのGPSをフォローしたり自分たちのデータを見る限り、ライバル勢はストレートの後半でロスをしている。でもここではそれを大きく削減されることになる。仮にアップグレードがなければ、単純にそれだけでライバルとの差は小さくなるはずだ。

 レッドブルはすでに彼らの方が僕たちよりも大きなダウンフォース量を持っていることは間違いないだろう。逆に彼らは僕らほどパワーがない。ここはどれだけダウンフォースがあるかがカギになるサーキットだから、彼らのマシンがどれだけ優れているのかを判断する良い基準になるだろう。

 それに中国GPではフェルナンド(・アロンソ)もすごく良いペースで走っていた。レッドブルだけでなくフェラーリも注視しておかなければならないだろう」

 

20140515-02

 

ーーメルセデスAMG加入初年度の去年はマシンの扱いに苦労した面もありましたが、今年のマシンではそれが解消された?

「去年のクルマだって素晴らしかったけど、僕はクルマからのフィードバックを得るのには苦労していた。そこを改善するために去年かなり努力をしたし、それこそが今年のクルマの開発の重要なポイントのひとつでもあった。去年のクルマはあくまで“ニコのクルマ”だったけど、おかげで今年のクルマは“僕のクルマ”になった。自信を持って走れるし、去年に比べて格段に気持ち良く走れるようになったんだ。過去に何台も素晴らしいマシンに乗ってきたけど、間違いなくこのクルマは今までで最高の“勝てるクルマ”だよ」

 

ーーこのクルマの開発どのようにフィードバックを加えてきたのですか?

「このチームにやって来てからいろんなインプットをして、いろんなことを変えてきた。特にコクピットの中のことについてはこのチームが従来やってきたのとは違う方向性に変えて、ニコも僕と同じように変えることに決めたんだ。今では僕もニコも同じだけの貢献を果たしている。できる限りのインフォメーションをチームにもたらし、マシン開発を助けているんだ。二人ともにチームをプッシュし良いインパクトを与えられていると思うよ」

 

ーーニコとあなたのドライビングの違いは?

「サーキットによって違うけど、(ロガーデータの)オーバーレイを見ても僕らはかなり似たレベルの走りをしている。ただ基本的にニコの方が早めにブレーキングをして、僕よりも少し高いスピードでコーナーに飛び込んでいってコーナーの立ち上がりを速くしている。それ以外にも小さな違いはたくさんあるけどね。

 デフのセッティングやロールバーの硬さ、エンジンセッティングなどの違いもある。ただ、基本的にセッティングの方向性は僕もニコもかなり似ているよ。だから2人とも同じ方向に開発をプッシュしていけるし、チームにとってもそれは良いことだよ。開発の方向性がバラバラにならなくて済むからね」

 

(text by 米家 峰起 / photo by MercedesAMG)

 

 

 

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