REPORT【報道】
【第3回】2019年6月30日、ようやく訪れた初勝利の瞬間【短期集中連載・ホンダ第4期】
「エンジン11、ポジション7。エンジン1-1、ポジション7」
レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼが、無線でマックス・フェルスタッペンに言った。残り15周の「ポジション5」の指示が出され、それがさらに「ポジション7」へと進められた。
フェルスタッペンのペースは0.2秒、そしてさらに0.2秒上がり、2位バルテリ・ボッタスを抜いて首位シャルル・ルクレールを猛追し、69周目のターン3で抜いてそのままチェッカードフラッグを受けた。第9戦オーストリアGPで、ホンダにとって第4期F1活動で初めての勝利の瞬間が、ついに訪れたのだった。
2015年の参戦から実に4年。この初勝利がホンダにとって大きなターニングポイントになったことは間違いない。
実はホンダはこのオーストリアGPに不退転の決意で臨んでいた。
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0.2秒ずつということは、ポジション5→7で10kw上がってるんですか…。フェルスタッペンの「H」を指した姿は今でも忘れてません。
なんだかんだで、長谷川さん時代に入れた新骨格の発展形なんですよね。
この年のハンガリーだったと思いますが、ハミルトンが「パワーでホンダに負けつつある」と話していた気がします。真意は分かりませんが、ホンダがスペック4をまだ入れていないときにここまで性能が上がっていたので、メルセデスも気になってたんでしょうか。
そうですね、まぁレッドブルリンクはパワーエフェクトが大きめなので小さく見積もっても5kW、大きく見積もれば10kWくらいいってるでしょうね。当時は予選モードもあったし、ライバル勢は予選Q3でそういうのを使っていましたが、ホンダは使っていませんでしたから(未確認ですが、オーストリアは予選でも使ったから3位だったのかな?)。
2018年のスペック3の進化も大きかったですが、基礎は2017年のエンジンなので、あの苦戦を経たからこその成功とも言えると思います。開発ってこうやって継続しているので、なので僕はピンポイントで2015年や2017年を批判するようなことはしたくないんですよね。むしろその先の大成功のための果敢なチャレンジだし、それこそホンダらしいだろって思っちゃいます。