REGULAR【連載】
【F1ギョーカイ用語】「DRS」(ディーアールエス)
「DRS」(でぃーあーるえす)
今回ご紹介するギョーカイ用語は、「DRS」です。
「え? そんなのフツーじゃん?」と思った方、いらっしゃいますよね? いや、そうなんです。誰でも知ってる普通の単語なんですが、パドックではちょっと違った使われ方もしているんです。
というのも、「DRS」というのはもともとあのリアウイングのフラップがパタッと動く仕組みのことを表わす単語、つまり名詞なんですが、最近ではこれが「DRSを使う」とか「DRSを使ってオーバーテイクする」という意味、つまり動詞として使われるようになってきているんです。
まぁ、日本語風にいうと「DRSる(ディーアールエスる)」といった感じでしょうか。英語でも名詞が動詞として使われるパターンというのはあって、たとえば「E-MAIL」なんかもそうですよね。元々は電子メールのことで名詞だけど、「メール送ってね」と言う時に「e-mail me!」なんて言ったりします。それがなんか格好いいんでしょうね。
で、最近ではDRSもそんなふうに使われていて、「He DRSed me(彼がDRSで僕を抜いた)」なんていった表現をします。日本のテレビ解説でも「DRSを使ってオーバーテイクした」なんて言うとまどろっこしいので、「あ、いまDRSりましたね!」とか言う日も近いかもしれません。
(text by 米家 峰起 / photo by Wri2)
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