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【アプレゲールですいません。】F1パスのちょっと恐い(?)こぼれ話

【アプレゲールですいません。】F1パスのちょっと恐い(?)こぼれ話

20140430-01

 

 今日更新の【F1リアルスコープ】でF1のパスのいろいろをお届けしましたが、そういえばちょっとだけ書き忘れたことがありました。

 

 F1のパスには全てICチップが埋め込まれていて、個人情報が登録されています。年間パスであっても、単発パスであっても、全てです。

 

 で、パドックの入口にはこういう電子ゲートがありまして、そこにこのパスをかざすと非接触で読み取ってピポッっと認証されてゲートが開くという仕組み。その場所に入れないパスをかざすと「ブーブー!」といって拒否されます。パドッククラブの入口にも同じ電子ゲートがあって、こちらはパドッククラブのパスじゃないと通過できません。我々のパスをかざしても「ブーブー!」って鳴ります。

 

 これがどういう仕組みになっているかというと、パドックの数カ所にある電子ゲートはすべてLANでホストコンピュータに繋がっていて、パスをかざすとそこにアクセスしてそのパスが有効かどうかを確認して、認証されるとゲートが開くという仕組み。

 

 これを管轄しているのはFOMで、全ての出入記録が保存されているので誰がいつどこにいたかが分かりますし、「このパスは無効にしちゃおう」なんてこともワンタッチでできてしまうんです。実際、ゲートにパスをかざすと画面に「バーニーのところに会いに来い」なんていう恐ろしいメッセージが出た人もいたりして(苦笑)。つまり、パスそのものを没収しようがしまいが、その人をパドックに入れないようにしてしまうことなんて簡単にできてしまうわけです。

 

 あと、毎回きちんとゲートを通過しないと怒られます。つまり「パドック入る」「パドックを出る」を順番通りにやらないと、「ブーブー!」と鳴ってしまいます。たとえばセッション中にピットレーン(パドック内)からそのままコースサイドに行って、パドックに戻ってきた時に入口のゲートにパスをかざしてしまうと、「パドックを出ていないのに2回連続で入る」ことになってしまい、「ブーブー!」です。一度鳴るともう何をやってもダメ。FOMのオフィスに行ってリセットしてもらわなければならなくなります。

 

 まぁ簡単にいってしまえばJRのスイカみたいなもんなのですが、ゲートにかざすたびに画面には顔写真と名前が出ますし、全個人の記録が管理されていますから、そんな生やさしいものではなかったりします(苦笑)。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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