REGULAR【連載】

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 今のF1ドライバーは、ただクルマの運転が上手いだけではやっていけません。これだけ複雑なマシン、パワーユニットを扱うのですから、頭が良くないととてもじゃなきゃ良い走りなんてできないんです。

 

 タイヤマネージメントひとつ、燃費セーブひとつとってみても、エンジニアからの指示通り走るのは当然で、でもそれだけではダメで、自分で先のことまで考えて判断できる頭脳がなければだめだといいます。それがレースマネージメントというものであり、常に優勝争いを繰り広げているトップドライバーとそうでないドライバーの違いだと言います。

 

 と、前置きが随分長くなってしまいましたが、今のF1ドライバーの中でも「コイツは本当に頭が良いなぁ」と思わせられるドライバーの一人が、フェルナンド・アロンソです。

 

 カコミで話していても、「XX年のXXグランプリの時は、FP-1でXX位だったけど予選ではXX位だったからね」とか、「XX年のXXグランプリの後はXXポイント差だったのに、最終戦ではXXポイント差になっていた」とか、そういう記録がサラッと出て来たりするんですよね。

 

 アイルトン・セナが「何周目のどのコーナーでどうだった」というのを全て覚えていた、という都市伝説のような話がありますが、フェルナンドはそれに近いくらい、自分のレースのことはものすごく鮮明に記憶しているようです。彼はレース以外に特に趣味がないというくらいレースが好きで派手な生活も好まない人ですから、まさに自分の人生の中心がレースであって、だからこそそれだけ全てを鮮明に覚えているんでしょうね。

 

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 もうひとつ頭が良いというか、我々としては助かるなというのが、彼としてはチームの機密に関わるなどで答えにくいことを聞かれたような時でも、「それは答えられないけど、例えばこういう時はこんなふうにすることもあるよ」と、最終的には我々ジャーナリストが自分たちの記事に“使える”ようなコメントをしっかりしてくれることですね。

 

 口べたなドライバーだとその辺りが残念というか、「そんなコメントじゃ使えないし……」と思うようなことも多々ありまして。結局の所、アロンソはメディアに露出することの大切さもよく分かっているんですよね。だからこそ彼は“トップドライバー”としての存在感を確立しているし、メディアからも頼りにされているというわけです。

 

 そういえば、フェラーリに加わったキミ・ライコネンも、今年はこれまでとはちょっと違うんですよ。そのあたりはまた来週……(苦笑)。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Wri2)

 

 

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Comment

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  • コメント (1)
    • mitsunishira
    • 2014年 3月 24日

    このシリーズ、とても面白いです。
    続き、楽しみにしています。

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