【アプレゲールですいません。】本も雑誌もKindleが便利

　望む望まずにかかわらず、こういう仕事をしていると半ばノマド生活になってしまうのは致し方ないところです。なので、外出先でどれだけ快適に過ごすことができるか、どれだけ快適に仕事ができるかというのが、僕らにとって結構重要だったりします。

　仕事はまぁコンピュータとネット回線があればなんとかなるという感じなのですが（バックアップの準備もしていますが、最悪の場合はiPadやiPhoneでだって原稿を書くことはできますし）、海外にいてツラいのは好きな本や雑誌を読むことができないということです。

　僕は本や雑誌が好きなので、気分転換に書店に立ち寄って、気になるものがあったら買ってしまう質で、昔から結構たくさんの本や雑誌を買ってきました。編集者だからいろんなものに触れることは自分の仕事にプラスになるということもありましたし。

　でも、気付けば家の中は本や雑誌だらけ。ていうか、多すぎ。

　というわけで、思い切って断捨離しました。捨てまくりました。

　今ではKindleに完全に統一しました。本も雑誌も、書店で気になるものを見付けても買わず（メディアに携わるものとしては申し訳ないですが）、Kindleで買います。だって、その方が色んな意味で便利なんだもん。場所は取らないし、世界中どこへでも重量0kgで持ち運べるし。

　書籍も雑誌も、iPadに入れたKindleアプリでとても快適に読むことができます。

　iPhoneやMacにもKindleアプリを入れておけば、どんな本や雑誌があってどこまで読んだかも全てが同期してくれるし、iPhoneしか持っていないような時でもKindleアプリで読書をして時間を潰すことができるので、空港の行列や機内やちょっとした待ち時間も苦じゃなくなりました。これは本当に大助かりです。

　紙の良さはもちろん分かるんですが、Kindleで読むことに慣れてくると「紙じゃなきゃダメなんだ！」なんていう考え方はなくなりました。むしろ、ほとんどの雑誌みたいに情報の読み捨てのような媒体はデジタルの方が合っている気さえします。

　まだまだ紙の方が先に出てデジタル版は後になってから出るとか、未だにデジタルでは配信しないなんて出版社や媒体もあります。紙の良さを守りたいとか、掲載されている著者や被取材者の関係各所との都合でデジタル配信できないとかいろいろ理由はあると思いますが、これは本当に残念。読んでもらう機会、売る機会を逃しているわけで、本当にもったいないと思います。

（text and photo by 米家 峰起）