【アプレゲールですいません。】アブダビGPへ向かうフライト
アブダビGPにはタイ航空でバンコク経由で参ります。で、オンラインチェックインをしようとタイ国際航空のウェブサイトを開いたら、プミポン国王様の写真が。国民に愛された国王様で、10月13日に亡くなったことを受けて国全体が喪に服しているところなんだそうです。
だけど、このページから本サイトに入ってビックリ。
サイト全体が喪に服してます……。本来は紫色を基調にしたデザインなんですが、なんと全部モノクロに。王様の国だし、国営の航空会社ということはタイ航空そのものも王様のものと言えるわけですが、さすがにここまでやるとやり過ぎじゃないかと思ってしまうのは、僕が日本人だからなんでしょうか……(不敬だったらごめんなさい)。
そもそも、なんで日本からアブダビまで直行便のあるエティハド航空で行かないのかというと、エティハドはフライトの時間があまりよろしくないんです。木曜朝に着いてそのままサーキットへ行って仕事というのはイヤだし、だとしたら火曜の夜に出るしかなくて微妙。帰りも夜10時発で、レースは午後5時スタートなのでどう考えたって日曜の夜の便に乗るのは無理(ホンダの長谷川さんはこれで帰るつもりらしいですが……)。てことは月曜日の夜10時までアブダビにいなきゃならないし、ホテルも1泊分が余分に掛かります。
なおかつ、エティハド航空はあんまり良いとは思えないんです。エコノミークラスには乗ったことがなくて、中には「エティのエコは世界で一番だ! シートは広いし機内エンターテインメントもすごく充実している!」と言う人もいますが、某社のご招待やらマイル特典航空券やらでエティハドのビジネスに乗った経験から言うと、あんまり良くなかったんです。シート云々や食事云々もだけど、とにかく人的サービス、つまりソフト面が良くなかった。
機内サービスだけじゃなく、ホテルまで送迎の車を寄こすと予約しておきながら来ず、なんで来なかったのか尋ねても明確な答えが出てこなかったり。
どれだけハードが充実してても、結局のところ使うのは人ですから、人的サービスがダメっていうのは致命的なんです。
実は前回のブラジルGPに、同僚のSカメラマンがエティハド航空で来てました。日本からアブダビまで12時間、アブダビからサンパウロまで15時間。10万円を切るくらい安かったからと言うのがその理由なんですが、結構空いていて3席独り占めの“フルフラット”で来たらしいんですが、それでもさすがに嫌気が差して「もう来年はアメリカ経由で行く」と言って、帰りは何万円か払ってビジネスにアップグレードしていました。いわく、「やっぱりサービスが全然ダメだ」と。
あとまぁ、僕はANAのマイレージ会員で、同じスターアライアンスに加盟しているタイ航空を使った方が何かと便利だというのもあります。中東系の航空会社の中ではカタール航空だけがアライアンスに加盟しているんですが、JAL系のワンワールドですから僕的には使い勝手が悪くて、アブダビやバーレーンなど中東のグランプリがあんまり好きじゃない理由はそんなところにもあったりするんです。
(text by 米家 峰起)
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