【アプレゲールですいません。】見出しは編集者がつけるもの
気づいたら3月末からこのブログを更新しておらず。シーズンが始まってからというもの、ヤバいくらいの勢いで時間が流れていました……。F1全部行って、合間にF1と重なっていない時はスーパーフォーミュラ、スーパーGTとFIA-F4にも行って、自宅で寝泊まりした日なんて数えるほどしかありませんでしたから(苦笑)。
グランプリ週末の間の面白いこぼれ話は、【RACES】コンテンツの取材日記に書いていきますので、そちらでお楽しみください。
モナコGPのコラムがSPORTIVAさんに掲載されています。マクラーレン・ホンダのテーマで、ロン・デニスが「メルセデスAMGを倒すのはウチ」だのエリック・ブリエが「ウチは3番目のシャシー」だのと言っているのに対して、まぁ現場の人たちは「さすがにアレはちょっとね(苦笑)」という雰囲気でしたというお話(笑)。
SPORTIVAさんの中でも、Yahoo!の雑誌コンテンツの中でも、なかなかご好評頂いているようです。
『ダブル入賞にだまされるな。モナコで露呈したホンダの厳しい現実』
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/motorsports/2016/06/01/post_45/
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160601-00010004-sportiva-moto
ところでこの見出しですが、「現実が厳しいのはホンダじゃなくてマクラーレンでしょ?」という感じですよね? 確かにその通りです。編集部としては、マクラーレン・ホンダという意味でホンダと表記したんでしょう。SPORTIVAはF1専門誌ではなくて一般向けなので、一般の人に分かりやすくするためにこういう表現にしたんだと思います。文字数の制約もあったのだと思います。
ちなみにこうした記事の見出し(タイトル)ですが、基本的には雑誌でもウェブでもこういうのは筆者ではなくて編集者がつけます。編集部として売りにしたいことや他の記事との関係など、全体のバランスを考えてつけなければなりませんからね。まぁ、センセイによっては自分でタイトルまでつけて、本文も含めて「一字一句変えることはまかり通らん!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどのライターさんはそこまで気にしないと思います。
特にSPORTIVAの集英社のような大出版社では、校閲部というのがあって、記事の内容はすべて編集者の校閲だけでなく専門の校閲スタッフによるチェックが入ります。かなり丁寧にチェックされて、正しい日本語であることを徹底されるほか、事実関係も細かくチェックされます。
もちろんこちらで取材してこちらにしか分からないことまでは確認のしようがないわけですが、たとえば「誰々が何年の何GPで初優勝」と書いて間違っているとバッチリと指摘されます。「●●は世界最速」「●●の大きさは東京ドーム100個分」とかいう表現も、事実関係は細かく調査された上で確認されます。
だからといってライターがいい加減なことを書いても良いわけではないですし、むしろ恥ずかしい思いをすることになります(笑)。
(text and photo by 米家 峰起)
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