【アプレゲールですいません。】18歳の女子ドライバー
先週末は新年早々、鈴鹿サーキットに行っていました。FIA-F4に参戦する18歳の女子ドライバー、小山美姫選手の取材です。
カート時代はもの凄く速くて、昨年から始まったFIA-F4で活躍するドライバーたちからも一目置かれていたという美姫選手ですが、まだまだ走り始めたばかりのFIA-F4では苦戦しています。初めて経験する鈴鹿では、1日目になかなか上手く走れず、その教訓を走りに繋げようとした矢先の2日目の朝イチの1周目に最終コーナーで飛び出してクラッシュしてしまったり……。
オンボード映像を見たり、ロガーデータを分析したり、チーム監督から指導してもらったり。目の前の課題に黙り込んで考え込んだり、上手く走れない自分が悔しくて涙を流したり。
いやぁ、若いっていいですね。でも、どんなドライバーだってそういうプロセスを経て成長して行くわけです。
そんな姿を間近で見ていて、普段F1を初めとした上位カテゴリーのドライバーたちが当たり前のようにやっていることが本当に大変なことで、一朝一夕にできるような並大抵のことではないんだということを、改めて思い出させてくれました。
今のF1は面白くないだとか誰にでも運転なんて批判されたりもしますが、絶対にそんなことはありませんから。ファンの人たちもそれが当たり前になってしまって、F1ドライバーの偉大さというものを忘れてしまっているのかもしれません。
昨年も日本のFIA-F4は注目を集めましたし、特に最終戦の手に汗握る攻防は高く評価されたようですが、2年目の今年はさらに面白くなるはず。FIA-F4はスーパーGTと併催で行なわれるためシーズンの開幕は4月ですが、“思い出作り”の参戦ではなく本気で優勝やチャンピオンを目指すドライバーたちはすでに自費もしくはメーカーの育成枠で各地のサーキットでテスト走行を開始しています。若い彼らにとっては、本番以外で走り込む1周1周が速さと経験に繋がっていくからです(実際、この週末の鈴鹿にもホンダ育成の某選手や昨年何勝もした某選手も姿を見せていました)。
その模様はこれから『F1LIFE』でもお届けしていきますので、お楽しみに!
(text and photo by 米家 峰起)
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