REGULAR【連載】

20150424-01

 

 セバスチャン・フェッテルのマネージメントサイド(というか個人広報オフィスですが)から、彼がADAC F4、つまりドイツF4のパトロンになるという発表がありました。ドイツを代表するチャンピオンとして、若手の育成を支援したいというわけです。素晴らしいことだと思います。

 

 先週バーレーンで、たまたまあるドイツ人ジャーナリストとドイツのF1について話していたばかりでした。ドイツGPはなくなってしまうし、どうなっているんだ?と。

 

 彼いわく、ドイツ人はF1といえばシューマッハであり、今でも人気があるのはシューマッハだけ。いくらフェッテルが勝とうとも、メルセデスAMGが勝とうとも、ドイツ人ドライバーが大勢出てこようとも、ダメなんだそうです。シューマッハの時のように、熱狂することはないのだと。

 

 その話を聞きながら、それってある意味日本の状況に似てるなと思いました。

 

 世論調査をすると、世間一般の人たちのF1のイメージっていうのはいまだに「セナ」「ホンダ」「鈴鹿」なんだそうです。実際、マクラーレン・ホンダの復活に合せて今日本のあちこちでセナプロ時代のF1の復刻イベントが行なわれています。つまり、あの華やかだったF1バブルの頃のイメージにしがみついて、「昔は良かったなぁ」というわけです。

 

 そのドイツ人ジャーナリストに今の日本もこうだよと言ったら、そうだね同じだねと妙に納得していました。彼は今のF1が技術的にハイレベルでもその凄さが一般の人にはわかりにくすぎることを、不人気の理由に挙げていましたが、そのあたりは人それぞれでしょう。でも、ドイツではとにかく“シューマッハ”以外はダメなんだそうです。

 

 しかし、ドイツF4にはシューマッハの息子のミックが参戦しています。「正直、そんなに速くはないと思う」と前出の彼は言いますが、「それでも、ドイツは“シューマッハ”の名前に注目している。普通に走れさえすれば彼はF1まで来るだろう」とも言います。

 

 日本では後進のためにモータースポーツの社会的地位を上げるべく小林可夢偉が頑張っていますが、ドイツではセバスチャン・フェッテルがそんな背景の中でドイツF4を支援しているというわけです。

 

(text by 米家 峰起 / photo by Ferrari)

 

 

 

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